谷口 運も味方に日本プロ初V!

[ 2010年5月16日 14:45 ]

通算10アンダーで日本プロ選手権の初優勝を果たした谷口徹

 日本プロ選手権日清カップヌードル杯最終日(16日・長崎県パサージュ琴海アイランドGC=7060ヤード、パー70)国内三大大会の第1戦。首位でスタートした42歳の谷口徹が68で回り、通算10アンダーの270で初優勝し、賞金2800万円を獲得した。谷口は今季初勝利でツアー通算16勝目。国内三大大会は2004年と07年の日本オープン選手権に続く3勝目となった。

 難しいグリーンが続き、緊迫した優勝争いを終えた谷口徹の第一声は「いやあ疲れた」だった。ほほ笑みながら「みんな必死で戦って、その中でたまたま勝てた」。運も味方につけたベテランが競り勝った。
 1番(パー4)で会場を沸かせた。左の林から砲台グリーンを狙った第2打が奥のラフへ転がり落ちる。第3打はグリーンをオーバーしそうな勢いの明らかなミスショット。ダブルボギーさえ覚悟したが、ボールがピンに当たってカップ脇に止まった。「あんなラッキー、なかなかない」
 2、3番とボギーをたたいたが、その後は正確な技が光った。アイアンを見事にピンに寄せ、好位置につけたパットは長くても沈めた。「リードして残り3ホールにいくのが大事」。14番のバーディーで三たび首位を奪うと、落ち着いて逃げ切った。
 2007年に2度目の賞金王となったが、けがもあって過去2年間でわずか1勝。賞金ランキングも20位台に甘んじた。「(現状に)満足していた感じがあった」。だが、石川遼の活躍を刺激に、停滞状況を打ち破るつもりだ。「ゴルフをやれる期間は限られている。悔いを残したくない。若い選手には負けてないと思っているから」と、オフの練習を強化。その手応えを得て「永久シード(の25勝)まであと1けた。なんとか取りたい」と大きな目標を口にした。

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2010年5月16日のニュース