藍、史上初の開幕3連勝ピンチ…首位と8打差59位

[ 2010年3月27日 06:00 ]

第1日ホールアウト後、ギャラリーの求めに応じてサインする宮里

 USLPGAツアー・起亜クラシック第1日は25日、米カリフォルニア州カールスバッドのラコスタ・リゾート&スパ(6625ヤード、パー72)で行われ、史上初の開幕3連勝がかかる宮里藍(24=サントリー)は今季ワーストの2オーバー74で59位。スタートダッシュに失敗した。米本土初Vと偉業達成に向け、8打差逆転を狙う。上田桃子(23=ソニー)、宮里美香(19=フリー)も2オーバーで並んだ。ツアー未勝利の閔ナオン(21=韓国)が6アンダーで単独首位に立った。

 重い海風と荒れたグリーンで宮里の歯車が狂った。14番で3メートルのパーパットがカップに蹴られると、15番パー4では残り122ヤードの第2打が大きくショート。「8番アイアンで打ったのにキャリーで118ヤードしか出なかった」と距離感が合わず連続ボギーで後退。結局、初日を今季ワーストの2オーバーで終えた。
 それでも宮里には「午後組での2オーバーは悪くないと思うんだけど」と笑い飛ばす余裕がある。ピア・ニールソン、リン・マリオット両コーチも「凄くいい状態」と言う。オフに米アリゾナ州で2度にわたり計20日間の合宿を敢行。バランス、テンポ、グリップ圧に重点を置きスイングに磨きをかけ、44年ぶりの開幕連勝につなげた。その自信は揺るがない。
 首位とは8打差が開いたが、この日は午前にラウンドした選手に好スコアが多かったため「(午前組となる)明日の自分にもチャンスがある」とあきらめてはいない。「結果は終わってみないと分からないので、分からないことを考えてもしようがない。そこにたどり着くまでの過程を自分で納得してやらないと」。史上初の開幕3連勝をどん欲に目指す。

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2010年3月27日のニュース