キム・ヨナ よろめいたり、止まったり 真央2位もちょっと…

[ 2010年3月27日 08:27 ]

女子SPで2位につけた浅田真央の演技

青ざめるキム・ヨナ「ここへ来て戦うのが怖かった」

安藤美姫「五輪より全体の流れも良かった」

 26日にイタリアのトリノで行われたフィギュアスケートの世界選手権で、バンクーバー冬季五輪2位の浅田真央(中京大)と同優勝のキム・ヨナ(韓国)の再戦に注目が集まった女子ショートプログラムは、トップ選手にミスが相次ぐ波乱の展開となった。
 浅田はトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が回転不足となったが、後を滑った選手のつまずきに助けられ2位。「あした(27日)のフリーにつながる演技だった」と安堵の表情だった。
 最大の驚きは、ライバルのキム・ヨナの不振。演技中によろめいたり、動きが止まったりと女王の面影がない演技で7位と大きく出遅れた。「何が起きたのか分からない。ここで戦うのはちょっと怖かった」とこぼした。
 有力選手が軒並み欠場した男子と対照的に、女子は五輪とほぼ同じメンバー。しかし、調子の波を合わせた五輪の後とあって、心身とも準備が難しかったようだ。熱戦だった五輪の再現を期待した観客席は、何度もどよめきに包まれた。
 五輪メダリストの苦戦をよそに自己最高点で首位に立ったのは、五輪4位で16歳の長洲未来。両親が日本人の米国代表は「予想もしなかった結果」と目を丸くした。(共同)

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2010年3月27日のニュース