真央、得点伸びず…ヨナも不調でフリーに勝機

[ 2010年3月27日 01:59 ]

 演技後の笑顔とは裏腹に、浅田の得点は伸びなかった。完ぺきに「仮面舞踏会」を演じたバンクーバー冬季五輪に5・70点も及ばない68・08点。悔し涙の銀メダルから約1カ月。金メダリストのキム・ヨナに一矢報いるチャンスで、幸先よく滑り出すことはできなかった。

 冒頭の3回転半―2回転の連続ジャンプは決まったかに見えたが「少し(跳躍が)低かったのかも」と3回転半が回転不足の判定。これが大きく響いた。
 五輪直後は心身ともに疲弊し、一時は体重がベストから2キロも増えたという。だが、大会1週間前になって「もうすぐだ」と緊張感が出てきた。トリノ入り後の練習では鍵を握るトリプルアクセルも好調だったが、本番では成功を逃した。
 4位だった昨年の世界選手権を含め、今季限りでの引退がうわさされるキム・ヨナに目下、4連敗中。シニアでの対戦成績も3勝6敗と水をあけられている。
 ところが、そのキム・ヨナがジャンプなどで乱れ、まさかの60・30点。優勝の行方は全く分からなくなった。2度のトリプルアクセルに挑む27日のフリーへ「気持ち的にはいい感じで臨める。できることを出し切りたい」と意気込んだ。(共同)

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2010年3月27日のニュース