白鵬全勝守る 把瑠都は大関昇進確実に

[ 2010年3月27日 19:45 ]

13勝目を挙げ、笑顔で引き揚げる把瑠都

 大相撲春場所14日目(27日・大阪府立体育会館)横綱白鵬が大関琴欧洲を上手投げで退け、14連勝で単独トップを守った。関脇把瑠都は琴奨菊をはたき込んで13勝目を挙げ、大関昇進を確実にした。ただ1人1敗の把瑠都が、千秋楽で大関琴光喜に敗れるか、白鵬が日馬富士を下せば、白鵬の2場所ぶり13度目の優勝が決まる。ほかの大関陣は、魁皇が日馬富士を突き落として勝ち越しを決めた。日馬富士は10勝4敗。琴光喜は関脇豊ノ島を押し出し、琴欧洲と並んで9勝5敗。稀勢の里、安美錦の両小結は勝ち越しを決めた。十両は3敗の玉飛鳥が単独トップに立った。

 大相撲の東関脇把瑠都(25)=本名カイド・ホーベルソン、エストニア出身、尾上部屋=が春場所14日目の27日、平幕琴奨菊をはたき込んで13勝目を挙げ、場所後の大関昇進を確実にした。31日の理事会と夏場所番付編成会議で正式に決まる。
 把瑠都は初日から10連勝。11日目に横綱白鵬に敗れはしたが、その後も順調に白星を重ね、昇進の目安とされる直前の3場所通算33勝を上回る34勝をマークした。
 欧州出身力士としてはブルガリア出身の琴欧洲に次いで2人目。初土俵から所要36場所での昇進は、年6場所制となった1958年以降初土俵では9位の速さ(幕下付け出しを除く)。新大関の誕生は一昨年九州場所後の安馬(現日馬富士)以来。
 把瑠都は全勝の白鵬を1敗で追い、初優勝の可能性も残している。

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2010年3月27日のニュース