サントリー猛攻で「府中ダービー」圧勝!

[ 2009年12月27日 06:00 ]

<東芝・サントリー>前半14分、サントリー・平(右)は、中央にトライを奪う

 ラグビーのトップリーグ第12節第1日は26日、味スタなどで行われ、今季無敗のサントリーと3位東芝の東京・府中に本拠地を置く「府中ダービー」はサントリーが7トライを奪う猛攻で59―22と圧勝し、2位以上が決まった。首位の三洋電機はヤマハ発動機を42―15と下し、開幕12連勝で首位をキープ。サントリーと三洋電機はトップリーグ1位を懸けて最終節(10年1月9日、秩父宮)で対決する。今季初昇格したホンダはNECに17―27で敗れ、下部リーグ降格が決まった。

 サントリーが圧勝でジンクスをはね返した。味スタではこれまで東芝に4戦全敗と鬼門だったが、この日はブレークダウン(ボール争奪戦)を制して圧勝。東芝のトップリーグ最多失点となる59点を奪い、昨季13―62で敗れた雪辱も果たした。清宮監督も「最高の結果でうれしい」と手放しに喜んだ。
 指揮官は1週間前から密集戦で低く入るよう徹底した。前半9分に相手ラインアウトをマイボールにしてから最後はCTBニコラスが先制トライ。これで勢いに乗るとブレークダウンを何度もマイボールにしてトライを重ねた。結局、7本中6本はターンオーバーからのトライだった。
 今季から元オーストラリア代表監督のエディー・ジョーンズ氏がGMに就任。密集戦の練習で格闘技のような激しい攻防を反復させ、同時に体調管理も徹底。フランカー佐々木主将は「毎日体重と体脂肪を測定し、コンディションがいい」と健康維持も好調の要因だ。
 最終節では初のトップリーグ1位通過を懸けて三洋電機と対戦する。公式戦で4連敗中の相手だが、清宮監督は「昨季は東芝が(サントリーに)大勝して王者に駆け上がったように今季はサントリーの番ですかね」とニヤリ。無敗対決へ向けて自信を深めた様子だった。
 <小野沢がトライ王単独首位「獲りたい」>サントリーの日本代表WTB小野沢が前半40分と後半25分の2トライで今季通算14トライに伸ばし、トライ王争い単独トップに立った。03年の開幕戦神戸製鋼戦でトップリーグ初トライを決め、通算69トライは単独1位。母校・静岡聖光学院の花園初出場にも刺激を受けた。最終節三洋電機戦はトライ数1差で2位のWTB北川智と直接対決。10年目のベテランは「絶対に獲りたい」と初のトライ王獲得へ意欲を見せた。

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2009年12月27日のニュース