クルム伊達は逆転負け…6連戦の疲労隠せず

[ 2009年9月28日 22:49 ]

シングルス1回戦でアレクサンドラ・ウォズニアクに敗れたクルム伊達公子

 女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープン第2日は28日、東京の有明テニスの森公園で行われ、シングルス1回戦で、韓国オープンで13年ぶりのツアー優勝を果たし、この日で39歳になった世界ランキング100位のクルム伊達公子(エステティックTBC)は同35位のアレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)に7―5、6―7、4―6で敗れ、シングルスの日本勢は1回戦で姿を消した。クルム伊達は第2セットを5―2から追いつかれて落とし、最終セットはミスも目立ち、押し切られた。

 白星という39歳の「誕生日プレセント」をつかみ損ねた。クルム伊達は昨年のこの大会の予選で敗れたウォズニアクを追い詰めたが、優勝した韓国オープンから6日連続での試合による疲労は隠せなかった。
 相手のパワーを利用し、ボールの跳ね際でラケットをコンパクトに振り抜く。第1セットはクルム伊達の持ち味である「ライジングショット」が決まり、先取した。
 第2セットも5―2とリードしたが、徐々に動きが鈍くなりショットにミスが出始めた。このセットをタイブレークで落とすと、最終セットは2―5とリードを許す。粘りを発揮して2ゲームを奪い返したが、力尽きた。マッチポイントはボレーを空いたコートに落とされ、2時間40分の熱戦に終止符が打たれた。
 円熟味とともに、闘志むき出しのクルム伊達のプレーにファンからは大きな拍手が贈られた。その声援に手を振って応えるクルム伊達の表情は、力を出し切った充実感に満ちていた。

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2009年9月28日のニュース