白鵬 決定戦年間3敗は史上最多

[ 2009年9月28日 06:00 ]

<大相撲秋場所千秋楽>優勝決定戦で白鵬(下)は朝青龍にすくい投げで敗れる

 【大相撲秋場所千秋楽】白鵬は自身初の逆転での優勝を逃した。本割では朝青龍を鮮やかな寄り切りで下したが、優勝決定戦では立ち合いから頭を下げて懐に飛び込んできた朝青龍に対し、差すこともできず、上手も取れないまま、左からすくい投げを打たれて完敗を喫した。

 「自分のレベルはこんなもの。悔いはない。やることはやった」。5場所連続14勝以上の新記録を達成し、朝青龍が05年に記録した年間最多勝(84勝)の新記更新の可能性も残した。だが、年間3度も決定戦に敗れるという史上初の不名誉な記録も作っただけに自然と悔しさがにじんだ。
 名古屋場所で痛めた左ひじ痛が場所前の稽古中に再発。その影響で受け身から攻めに転じる「後の先」の立ち合いに迷いが生じた。6日目には同期の平幕・翔天狼に金星を配給。その1敗が最後に大きく響いただけに珍しく支度部屋で「いい状態で臨みたかった」と本音を漏らし「(優勝回数)12回はなかなか簡単なもんじゃない。勉強しないと」と気を引き締めた。週明けにも左ひじのエックス線撮影を行う。万全を期す横綱は九州場所でのリベンジを誓った。

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2009年9月28日のニュース