元床山を暴行 追手風親方に処分の可能性

[ 2009年7月25日 12:50 ]

事情聴取を受けた追手風親方

 大相撲の追手風親方(43)=元幕内大翔山、本名山崎直樹、石川県出身=が部屋所属でまげを結う23歳の床山に3月の春場所中に暴行を振るってケガを負わせていたことが25日、分かった。日本相撲協会は同日、名古屋場所を開催中の愛知県体育館で理事会を開くなど対応し、今後は同親方に処分が下される可能性が出てきた。

 相撲協会の武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「起きてはならないことだから遺憾だ」とコメントした。
 関係者によれば、元力士で、既に日本相撲協会を退職した床山は数年前から新弟子に対して何度も暴力を振るっていた。追手風親方は自身の暴行のほかに、この床山から暴力を受けていた複数の力士に対し、床山をたたかせたことを認めた。
 名古屋場所中に、同協会の生活指導部特別委員会から事情を聴かれていた同親方は「時期的に悪いとは思ったが、反省させる意味で殴った。もっと早く辞めさせておけば良かった」と話した。
 角界では2年前に時津風部屋の力士暴行死事件が起き、協会が昨夏、一切の暴行を禁止するなどの再発防止策をまとめていた。
 週明けの27日に追手風親方が元床山と面会する予定で、生活指導部特別委員会ではこの報告を待ってから理事会で対応を協議する。

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2009年7月25日のニュース