闘志空回り 乱闘…退場…後味悪かった西武

[ 2009年3月13日 21:51 ]

<西武・日本製紙>第3ピリオド、日本製紙と乱闘になりもみ合う西武・三浦(2)、パーピック(その右)ら

 アイスホッケーのアジア・リーグは13日、東京・DyDoアリーナでプレーオフ決勝(7回戦制)第1戦を行い、5季連続で決勝に進出した日本製紙(レギュラーリーグ4位)が4―2で今大会を最後に廃部となる全日本選手権覇者の西武(同2位)を下して、先勝した。

 日本製紙は2―2で迎えた第2ピリオド終盤にFWユールが決勝ゴールを決めた。GK石川を中心とする堅守も光った。
 14日の第2戦も同アリーナで行われる。

 日本のアイスホッケーを支え続けた西武が迎えた最後の大舞台。若林監督が「悔いを残さず戦いたい」と挑んだ大事な初戦だったが、ホームの観客を喜ばせることはできなかった。
 河合のゴールで先制するが、16分すぎに立て続けに失点。第2ピリオドに同点に追いつき、さらに再三ゴールに詰め寄るが決定力に欠けた。守備のすきを突かれ決勝点を奪われた。試合終了間際には闘志が空回りしたか、両チームの選手が衝突し、退場者が続出する後味の悪いものとなった。鈴木主将は「流れを引き寄せられなかった。駄目な試合」と唇をかんだ。
 敵地での第5戦までに決着すれば、14日の第2戦がホームでのラストゲームとなる可能性もある。若林監督は「60分間走って当たって戦うホッケーを見せたい」と話す。会場には、ファンへの感謝のメッセージを選手らが書き込んだユニホームが掲げられている。「持っているものを100パーセント出す」と鈴木。栄光で彩られた歴史、そして声援を送り続けるファンのためにも、その勇姿を見せなければならない。

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2009年3月13日のニュース