あん馬落下…内村に“野菜食べろ”指令

[ 2008年9月3日 06:00 ]

2位に終わった日体大・内村航平のつり輪

 夢の金メダルへ、食生活を改善せよ!体操全日本学生選手権兼、09年ロンドン世界選手権1次選考会最終日は2日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園体育館で男女の個人総合決勝が行われ、北京五輪の団体総合、個人総合銀メダリストの内村航平(19=日体大)は、あん馬の落下が響いて90・100点の2位に終わり、連覇を逃した。野菜嫌いの内村に対し、同大総監督で日本協会の具志堅幸司強化本部長(51)は野菜摂取を厳命。12年ロンドン五輪での戴冠を目指し、食生活の改善を図る。

 偉業への道のりが、ミスで消えた。全日本学生選手権で、まだ誰も達成していない個人総合4連覇。1年生だった昨年に優勝して挑戦権を持っていた内村だったが、あん馬で落ちた。12・900点は36人中29位の低スコア。北京五輪の同種目では2度落下しながら、驚異の猛追で銀メダルを獲得したが、この日は最終種目の鉄棒でも得点が伸びない。2位に終わった19歳の五輪銀メダリストは「調整不足。筋肉痛でいい動きができなかった。連覇を狙ってたんで悔しい」と肩を落とした。

 12年ロンドン五輪で金メダルを狙う逸材にとって、課題はパワーアップだ。ただ、大の野菜嫌いを公言し朝食にバナナ、昼食を抜いて夕食にハンバーガーを食べるなど破天荒な食生活を送っているだけに、このままでは必要な栄養素が足りないのは明白。日本協会の具志堅強化本部長は「練習のつもりで野菜も食べないといけない。好き嫌いがあるのは良くない。これからは言っていく」と食生活の改善を要求した。五輪後、大きな注目を浴びてきた内村は「疲れを実感した。ゆっくり休みたい」とポツリ。疲労回復のためにも、まずは栄養のあるものを食べましょう。

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2008年9月3日のニュース