メダルへジャンプ!跳躍トリオ

[ 2008年7月30日 18:29 ]

北京五輪へ向け調整する女子走り幅跳びの池田

 陸上の“黄金世代”の跳躍3選手が富士山のふもとで、北京五輪に乗り込む態勢を着々と整えている。30日に静岡県御殿場市陸上競技場で合宿を公開し、男子棒高跳びの沢野大地(ニシ・スポーツ)は「この3人での合宿は初めて。互いに高める機会があって良かった」と充実感を漂わせた。

 沢野と男子走り高跳びの醍醐直幸(富士通)女子走り幅跳びの池田久美子(スズキ)は10年前の高校3年生。この「丸亀インターハイ組」は男子短距離の末続慎吾(ミズノ)もおり、今の陸上界を支える年代だ。
 昨年の世界選手権(大阪)は「メダル獲得」を目標に掲げながら3人は予選落ちした。この日は補強運動が中心だった醍醐は「失敗のおかげで今は冷静でいられる」と雪辱の舞台を目前に、静かに燃えている。
 池田は助走練習を繰り返し、技術の改善に努めた。指導した日本の越川一紀コーチは腰が落ち気味だった助走を修正し「前に抜ける感じ」に踏み切るよう、助言した。空中で前のめりになる悪癖が解消されつつあり、メモを取りながら練習した池田は「いい感覚で練習できた」と笑った。
 沢野はゴムのバーをかけて5メートル50から5メートル80まで跳躍練習。助走のスピードをより生かすために、踏み切りに備えてポールを降ろすタイミングを遅らせるよう修正し「自分が求める動きに近づいている」と手応えを得た。

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2008年7月30日のニュース