巨漢の山本山が新十両に/大相撲秋場所

[ 2008年7月30日 11:20 ]

新十両に決まり、笑顔で記者の質問に答える山本山

 日本相撲協会は30日、愛知県体育館で大相撲秋場所(9月14日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士3人を発表した。体重232キロの巨漢、日大出身の山本山(24)=本名山本龍一、埼玉県出身、尾上部屋=が新十両を決めた。232キロは新十両では最重量記録。

 再十両は元幕内の安壮富士(32)=本名杉野森清寿、青森県出身、伊勢ケ浜部屋=、若天狼(30)=本名上河啓介、北海道出身、間垣部屋=の2人。若天狼は左ひざのけがで一時は序二段下位にまで転落しながら、04年初場所以来の関取復帰。この場所を最後に途絶えていたかつての相撲王国、北海道出身の関取も復活した。勝龍ら11人の引退も発表された。

 ≪日本人最重量関取を目指す≫新十両の山本山は愛知県半田市の尾上部屋宿舎で記者会見し「うれしいですけど、あんまり実感がわいていない」と緊張した表情で話した。
 初土俵を踏んだ昨年初場所前の体重233キロは新弟子最重量記録だった。現在は1キロ減っているが、1998年夏場所に十両で240キロを記録した須佐の湖を超える日本人最重量関取の誕生も期待され「食べていれば太る。1キロでも超えればいいですけど」と話した。
 名古屋場所は西幕下筆頭で6勝1敗の好成績だった。秋場所に向け「お客さんに喜んでもらえるような相撲を取りたい」と意気込んだ。

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2008年7月30日のニュース