宮里頂上は近い!悔しさと手応えの4位

[ 2008年7月8日 06:00 ]

通算13アンダーで4位だった宮里

 USLPGAツアーのP&GビューティーNWアーカンソー選手権は6日、米アーカンソー州ロジャースのピナクルCC(6238ヤード、パー72)で、第2ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、宮里藍(23=サントリー)は5バーディー、1ボギーの68と3日連続の60台で回り、通算13アンダーで今季最高の4位になった。初優勝には2打及ばなかったが、トップ32が争う11月のツアー最終戦、ADT選手権への出場が見えてきた。上田桃子(22=ソニー)は通算4アンダーで43位。李宣和(イ・ソンファ、22=韓国)が通算15アンダーで、ツアー4勝目を挙げた。(ロジャーズ・宮下幸恵通信員)

 最後の最後まで見せ場をつくった。最終18番の決めれば首位に並ぶ13ヤードのアプローチ。「入る!」。宮里がそう思った瞬間、ボールは無情にもカップに蹴られた。後続の李宣和がスコアを伸ばしたため、結局は2打差の4位。「率直な気持ちを言うと悔しい。もうちょっとの辛抱、ってことかな」と惜しくも勝利を逃したことにため息をもらした。
 最終ラウンドは2度の連続バーディーなどで終盤までに首位に1打差に追い上げた。だが、17番で4メートルのバーディーパットをわずかに外し、18番のパーで万事休した。悲願の優勝はお預けとなったが、それでも今季最高位に確かな手応えも得た。「今ではチャンスが来ると気持ちが先走ってミスしていたけど、きょうは自分のプレーに集中できた」とうなずいた。優勝争いで自滅したのは過去の話。昨夏以降の大スランプを脱すると何事にも動じない自分がいた。
 賞金ランクは順位を4上げて42位(27万5722ドル)。後期のADTポイントも9位へ浮上し、ツアーを前後期に分けたポイント制で出場資格を争うツアー最終戦、ADT選手権の出場へも前進した。「今は優勝に確実に近づいている」という宮里の目は、歓喜の時を確かに見据えていた。

 ≪桃子早まる?日本ツアー復帰≫上田は6バーディー、4ボギーと、出入りの激しいゴルフで43位に終わった。江連コーチから習った新しいアプローチの打ち方を3日間続けたが「練習不足で自分のものになっていない」とガックリ。それでも「藍ちゃんも頑張っているから刺激になる。気持ちを切り替えたい」と前を向いた。また、今後については「最初から前半はこっち(後半は日本)で頑張ろうと思ってたから」と語り、江連コーチから勧められている8月のカナダ女子オープンよりも前に日本ツアーに復帰する可能性を示唆した。

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2008年7月8日のニュース