中嶋Jr 初海外で4位好スタート

[ 2008年5月9日 06:00 ]

18番、慎重に芝目をよむ中島雅生(手前)(フォアピン提供)

 男子ゴルフツアー、スポニチ主催パインバレー北京オープン第1日は8日、中国・北京のパインバレー・ゴルフリゾート&CC(7299ヤード、パー72)で行われ、初の海外大会で、中嶋常幸(53=フリー)の長男、中島雅生(28=トミーカンパニー)が最高のスタートを切った。1イーグル、6バーディー、3ボギーの67を記録。日本人選手最高の5アンダーで、自身としても第1ラウンドとしては最高となる4位につけた。首位は65で回ったI・スティール(マレーシア)、C・ファドゥンシン(タイ)が立った。

 中島が魅せたのが613ヤードの16番パー5だった。セカンドショットはラフに入ったが「ラッキーなことに、ボールとラフの間にすき間があった」。残り129ヤードをPWで打ったボールはまっすぐピンへ向かい、1バウンドでカップに入った。派手なイーグルでこれで5アンダー。第1ラウンドとしては03年のマンダムルシードよみうりオープンの8位を超える、自己最高の4位と好スタートを切った。
 プロ7年目。杉原輝雄の長男・敏一が開幕戦で中島とラウンドした時に「僕らは本番になるとつい力が入っちゃうんですよね」と語っていたのと同様に、偉大な父と常に比べられ悩んだ時期もあった。2年前には引退も考えたが、父・常幸氏に強引に練習場に連れて行かれ「父と練習しているうちに、もう一度懸けてみようと思った」と再びゴルフと向き合った。
 メディアには「優勝を狙いましょうか」とリップサービスしたが、昨年のチャレンジランクで5位に入り、前半戦の出場優先権を得た立場とあって「まずは予選通過。残り3日で2ケタアンダーにしたい」と本音は堅実だ。苦しい時期を経て今は等身大のゴルフで勝負する。
【放送は

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2008年5月9日のニュース