入国できるか…「国境なき記者団」訪日へ

[ 2008年4月21日 22:01 ]

 北京五輪の聖火採火式や聖火リレーで抗議行動の先頭に立つ国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」の広報担当者は21日、長野で26日に行われる聖火リレーに際して抗議行動を展開するため、メナール事務局長が訪日する予定だと明らかにした。

 メナール氏は25日に東京で記者会見し、26日に長野で抗議行動をする予定で、既に航空券も取得した。広報担当者は「聖火リレーの出発地となることを断った寺(善光寺)の前で抗議行動をする。同じ場所で記者会見もしたい」と説明。メナール氏の行動は長野の聖火リレーにとって最大の波乱要素の一つとなりそうだ。
 メナール氏は3月にギリシャで行われた聖火採火式に乱入して取り押さえられたほか、今月7日のパリ聖火リレーでも、自らノートルダム寺院の壁をよじ登り、手錠を組み合わせて五輪マークを表現した黒い旗を掲げた。
 法務省入国管理局は関係機関と連絡を取り、メナール氏の日程や経歴などの情報収集を進めている。ただ「現時点では十分な情報がない」としており、来日時の入国審査で入国目的などについて詳しく聴くとみられる。
 同記者団の広報担当者は21日、入国に問題があるとは考えていないと述べた。
 メナール氏は9日、共同通信のインタビューに対して「長野でも(抗議行動を)何かやるつもりだ。日本の市民にも行動を呼び掛ける」と述べていた。(共同)

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2008年4月21日のニュース