制度改革をの声/力士死亡再発防止検討委

[ 2008年4月21日 19:42 ]

再発防止検討委員会を終え、会見する外部有識者委員・やくみつる氏

 力士死亡を受けて発足し、14日に全53部屋の視察を終えた日本相撲協会の再発防止検討委員会は21日、東京・両国国技館で会合を開き、改革案を出し合った。

 会合は約1時間半に及び、改革案として(1)師匠会に教育の専門家を講演に招く(2)土俵の所作やマナーを力士に説明する写真付きのマニュアルを作成する(3)力士の心のケア対策として相撲診療所を活用する(4)入門の際に新弟子の同意書を得る――などが出た。これらの案を5月の夏場所前に開かれる理事会で議論する。
 外部有識者委員でNHK解説委員の山本浩氏は「事件の責任を親方一人のものにするのではなく、二度と起こらないための制度改革が必要」と角界全体の問題であることを強調。伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)は「時代が変わってくると、とんでもないことが頻繁に起こる。その小さな芽があれば早く摘み取っていきたい」と話した。

 ≪受けなかった?やく氏の大胆意見≫外部有識者委員で漫画家のやくみつる氏が、独自の意見として大胆な案を披露した。
 やく氏は会合で積極的に発言しなかったようだが、終了後に報道陣に対し「乱れているものには罰則規定をつくってもいい」と持論を展開。さらに朝青龍を意識したのか「例えば駄目押しや(土俵上での)ガッツポーズをしたら出場停止。これは懲りるでしょう」と話した。ただこの案を会合で出したところ「あまり肯定的にとらえられなかった」そうだ。

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2008年4月21日のニュース