景気づけ!遼くんバッジを大量に発注

[ 2008年4月16日 06:00 ]

 国内男子ツアー開幕戦の東建ホームメイトカップは、17日から三重・桑名市の東建多度CC・名古屋(7062ヤード、パー71)で開催される。石川遼(16=パナソニック)はプロとして国内ツアー初戦に臨むが、日本ゴルフツアー機構が15日までに“石川バッジ”を大量に発注したことが判明。今季のツアー3試合でジュニア選手の出場枠が増えたことも発表された。広がるばかりの「ハニカミ効果」の中、今季が始まる。

 国内開幕戦を2日後に控え、石川は午前8時すぎから練習ラウンドを行った。ドライバーを豪快に振り切るスタイルは健在。「攻めることに関しては変わらない」と強気のプレーを貫く考えを口にした。

 石川のプロ元年に、周囲は規格外の期待を寄せている。日本ゴルフツアー機構(JGTO)は、ツアー選手の顔写真入りバッジをチャリティー用に1個500円で販売しているが、今回は「ハニカミ人気」を見越して石川のバッジを大量に発注した。昨年は深堀圭一郎のバッジが1年間で218個を売り上げたのが最高だったが、JGTO関係者は「どれだけ売れるか分からない」と、売れ筋バッジの3年分に相当する600個を取りあえず発注。開幕戦で、まずは1年分となる200個を準備した。

 4日間を通じてのギャラリーは2万人近くを集めた昨年から20~30%増となる見込みだが、「ハニカミ効果」は1試合にとどまらない。この日はANAオープン(9月)とマイナビABCチャンピオンシップ(11月)が、賞金総額をそれぞれ3000万円増の1億3000万円と1億5000万円にすると発表。今季のツアー賞金総額は昨年に比べて5億円以上の増額となった。さらに、マンシングウェアKSBカップ(5月)、KBCオーガスタ(8月)、マイナビABCチャンピオンシップが、ジュニア選手に推薦で与える本戦出場枠を3大会合計で6人から9人に増やすと発表。昨年、石川が史上最年少ツアー優勝したのを受け、ジュニア発掘の重要性が認められた形だ。

 「去年は開幕戦からシード選手として出させてもらえるとは思ってもいなかった。気持ちの高ぶりはあります」。日本ゴルフ界の期待を一身に背負い、石川は17日、ティーグラウンドに立つ。

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2008年4月16日のニュース