日本はスペインに及ばず

[ 2008年4月16日 20:12 ]

デュエットのテクニカルルーティンで演技する鈴木(手前)、原田組

 シンクロナイズドスイミングの北京五輪世界最終予選第1日は16日、北京の国家水泳センターでデュエットのテクニカルルーティン(TR)を行い、日本の鈴木絵美子、原田早穂組(ミキハウス)は47・917点の2位で、ライバルのヘマ・メングアル、アンドレア・フエンテス組(スペイン)に0・750点の差をつけられた。フリールーティンは18日に行われ、19チームが出場権を得る。大陸別予選で出場権を確保したロシアは参加していない。

 デュエットの五輪枠確保は問題ない。目的は五輪本番でメダルを争うスペインを上回ることだったが、得意のはずのTRで後れを取った。鈴木と原田の演技を見終えた日本水連の金子シンクロ委員長は「厳しい点数だ」と顔をしかめた。
 早い演技順だが、鈴木は「順番にかかわらず本気の演技をする」と気にせず、原田も演技を「しっかりこなす」と意気込んだ。動きはきびきびとしてずれもなかった。しかし、2人の距離が離れた。金子委員長は「素人がやってるみたいな距離」と手厳しかった。追い上げる中国に減点があったから、辛うじて得点で上回った。
 金子委員長は「今回はフリールーティンに時間をかけてきた」と巻き返しを誓った。スペインのフエンテスは「五輪金メダルが夢。ライバルはロシア」と話し、日本について「点数も高くなかった。演技に芸術性もなかった」と遠慮会釈なく言った。(共同)

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2008年4月16日のニュース