北島国内最高!決勝で世界新だ

[ 2008年4月16日 06:00 ]

男子百メートル平泳ぎ準決勝を1位で通過しものの、厳しい表情の北島

 北京五輪代表選考会を兼ねた競泳の日本選手権は15日、東京辰巳国際水泳場で開幕、4種目の決勝などを行い、男子百メートル平泳ぎ準決勝で北島康介(日本コカ・コーラ)が自己の日本記録に0秒13に迫る59秒66で泳ぎ、全体の1位で16日の決勝に進んだ。

 北島は悔しそうに電光掲示板を見つめながらプールを後にした。自己ベストとなる日本記録まで、あと0秒13。午前の予選から59秒87の好タイムをマークし、久々に大きな手応えを持って臨んだ準決勝だっただけに「ゆっくり入りすぎたかな」と首をかしげた。

 最近は20回前後で泳ぐことが多かった前半50メートルのストローク数はわずか17回だった。「ありえない。あら~と思ってターンした。二百メートルの感じで入ってしまい、後半は余裕があった」とペース配分のミスを悔やんだ。

 今季は持ち前のキック力に上半身のパワーを加えた「腕と足の両方をうまく使う4WD」(平井コーチ)の大きな泳ぎに取り組んでいる。失敗レースとはいえ、昨年8月の世界競泳(千葉)でマークした59秒74の国内最高を更新する自身2位のタイム。進化した泳ぎが身についていることは証明できた。「こういう泳ぎは力がないとできないこと。できなければ五輪でも戦えない。自信を持って、記録にチャレンジしたい」。決勝での3年ぶりの自己ベスト更新、そして世界記録奪回の準備は整った。

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2008年4月16日のニュース