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静岡・川勝知事 辞職の理由はリニアの事業計画変更「見直す以外にないと従来から思っていた」

[ 2024年4月3日 16:15 ]

静岡県の川勝知事
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 6月の県議会で辞職すると表明した静岡県の川勝平太知事が3日、会見し、辞職の理由についてリニア中央新幹線の事業計画を挙げた。

 川勝知事は1日、新規採用職員への訓示で職業差別とも取られかねない発言をし、2日の取材対応で差別の意図はなかったと釈明した。その後、「6月の議会をもってこの職を辞そうと思う」と、知事職を辞職することを表明。取材を打ち切り、理由を明かしていなかった。

 辞任の理由について、昨年の東アジア文化都市の成功、日本初の医科大学院大学の設置と、任期中の功績を挙げた。さらに「一番大きかったのはリニアです」とした。JR東海が2027年の開業を事実上断念したことに、「画期的なことは、“2027年までに必ず仕上げるんだ。名古屋まで”とおっしゃっていたのが、昨年暮れの12月に2027年以降に変更すると(後ろ倒しした)。コロナが起こる前に5・5兆円で名古屋まで作ると言っていたのが、1・5兆円の増資をしていると。この2つについて正式に国交省に事業の変更を申し出るとおっしゃって」。さらに「私はリニア問題を解決するのは、事業計画を見直す以外にないと従来から思っていました」とし、「この事業計画の見直しに丹羽(俊介)新社長が踏み出した」と評価した。

 知事は会見冒頭で、訓示で述べた「静岡県、県庁というのは、別の意味で言うとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたりとか、あるいは(物を)作ったりとかと違って、基本的に皆様方は頭脳、知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要があります」との発言に言及。「第一次産業、農業、酪農、水産業、これはもっとも大事にしてきた産業でありますので、そういう方たちの心を傷つけたのであれば、誠に申し訳なく、心からお詫びをいたします」などと陳謝した。

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