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鹿島・早川友基 JリーグMVP初受賞 GKでは楢崎以来15年ぶり2人目「やっとサコたちの土俵に」

[ 2025年12月12日 05:00 ]

<2025Jリーグアウォーズ>MVPを受賞した鹿島・早川(手前)(撮影・西海健太郎)
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 Jリーグは11日、横浜市内で年間表彰式「Jリーグアウォーズ」を開催し、鹿島の日本代表GK早川友基(26)が最優秀選手賞を初受賞した。セーブ総数(枠内シュートを防いだプレー)リーグ最多の107回で堅守を支え、9年ぶり9度目優勝の原動力になった。GKでは10年楢崎正剛(名古屋)以来2人目の選出。鹿島勢は早川ら最多3人がベストイレブンに選出された。

 スポットライトを浴びる早川に万感の思いが込み上げてきた。「個人的には(得点王の)レオ(セアラ)だと思っていたので…」。GKのMVP受賞は15年ぶり2人目の快挙。壇上では「自分が受賞したことによって、小さい子供にキーパーをやりたいと思ってもらえたら」と思いがあふれた。「止めることはゴールと同等の価値がある」という信念を持つ守護神が、最高の栄誉を手にした。

 誰も異論はないだろう。神懸かったシュートストップを連発し、幾度となく窮地を救った。リーグ4番目に多い445本のシュートを浴びながら、失点数31は広島に次ぐ2番目の少なさ。完封16試合はリーグ3位だ。その絶大な存在感に、鬼木監督も「ビッグセーブをビッグセーブに見せないくらい、チームに安定感を与えている」とうなったほど。3年連続のフル出場。精度の高いキックで攻撃の出発点としても貢献度は高かった。鹿島では09年MF小笠原満男以来4人目のMVPだ。

 横浜Mジュニアユース時代は1メートル65とGKとしては小柄で、ユース昇格を見送られた。「当時は他で補うしかなかった。身体能力で勝てないならキャッチングの質、ステップワーク、細かいことをやってきた」。高校で急激に身長が伸びると、メキメキと実力を伸ばした。周囲の意見をスポンジのように吸収する謙虚な性格。オフには異業種とも積極的に交流する。向上心の塊のような男が、今季の主役だった。

 受賞直後、日本代表の森保監督からサプライズムービーで祝福された。「やっと(鈴木)彩艶、サコ(大迫)たちの土俵に乗りかけている」と早川。W杯まで残り半年。すさまじい成長曲線を描く早川にとって、MVP獲得は通過点に過ぎない。

 ◇早川 友基(はやかわ・ともき)1999年(平11)3月3日生まれ、神奈川県出身の26歳。6歳でサッカーを始める。横浜Mのジュニアユースからユースに昇格できず桐蔭学園高に進学。明大を経て21年に鹿島入りし、23年から正GKに定着。25年7月12日の中国戦で国際Aマッチデビューした。趣味はゴルフ。1メートル87、81キロ。利き足は右。

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