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ユニークかつ緻密な「育成の水戸」 J1級の環境、前田大然育てた西村GMの眼力

[ 2025年11月30日 05:35 ]

水戸 悲願のJ1初昇格

<水戸・大分>笑顔の水戸・西村GM(撮影・西海健太郎)
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 水戸をJ屈指の育成型クラブへと押し上げたのが、西村卓朗GM(48)のユニークかつ緻密な強化策だ。16年に強化部長に就任すると、低予算ながらJ2ではまだ珍しかったGPSやデータ分析を導入。18年には廃校を再利用したクラブハウスが完成し、食事やケアまで全面サポートするJ1級の環境が整った。選手は西村GMや外部の専門家と個人面談を行い、目標や課題を明確にすることで士気向上につなげた。

 17年に松本からの期限付き移籍でプレーした日本代表FW前田大然(セルティック)は「育成の水戸」の代表格だ。高卒2年目だった快足FWにはマッサージを受ける必要性を説くことから始まり、「プロフェッショナルとしてこだわらないといけないことを1年間で植え付けられた」と西村GMは言う。元々は別の獲得候補の映像をチェックしていた際、前田のスピードがスタッフの目に留まったことからオファーに発展。育成力の根底には、光る原石を見つけ出す鋭い眼力がある。

 21年には5選手がJ1にステップアップを果たし、他クラブや高校、大学からの支持は根強いものになった。独自路線にかじを切って10年目。勝利と育成という究極の両立が、ついに実現した。

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