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【天皇杯】町田・相馬 ユニに「星つける」有言実行の追加点 「タイトル獲得」はクラブ合言葉に

[ 2025年11月23日 04:55 ]

サッカー天皇杯決勝   町田3ー1神戸 ( 2025年11月22日    国立 )

<天皇杯決勝 町田・神戸>優勝し喜ぶ町田・黒田監督(左)と相馬(撮影・小海途 良幹)
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 決勝が国立競技場で行われ、FC町田ゼルビアが前回王者の神戸を3―1で下し、悲願の初タイトルを手にした。前半6分にFW藤尾翔太(24)が先制点を決めると、FW相馬勇紀(28)が同32分に追加点。後半に1点を返されたが、守備陣も最後まで踏ん張った。東京都町田市の少年サッカークラブとして発足して約37年。青森山田高から就任3年目の黒田剛監督(55)は苦節、J1昇格2年目で初の国内主要タイトルを獲得し、クラブ史を再び塗り替えた。

 相馬が貴重な追加点を挙げ、クラブ初タイトルに貢献した。前半32分、右サイドのデュークからの低く鋭いパスを受けてスペースに抜け出す。最後は左足で少し浮かせたシュートを決め「速攻は狙っていた。最高です」と笑みがはじけた。左サイドで何度も鋭い仕掛けを見せたアタッカーに、視察に訪れた日本代表の森保一監督は「シーズンを通して別格なプレーを見せている」と賛辞を贈った。

 名古屋、ポルトガル1部カザピアを経て昨年7月に加入した28歳。ふとユニホームを見ると、タイトル獲得の証である星のエンブレムがなかった。「名古屋は自分が入団する前からタイトルを獲っていたから星があったけど、町田にはない。星をつけることが、自分を受け入れてくれた町田への恩返しになる」。自らに言い聞かせていた「何かしらのタイトル獲得」はいつしかクラブの合言葉になった。

 リーダーシップも人一倍強い。夏前のある日のこと。DF中山、DF岡村ら96年度生まれ世代を呼びかけて焼き肉屋に足を運んだ。舌鼓を打ち、話は自然と熱を帯びる。そして誓い合った。「優勝しよう」。ピッチ外でも結束力を深めた。岡村は「家族のことも話したし、“自分たち96年度世代が引っ張っていけるように”とも話し合った」と振り返りながら「相馬がごちそうしてくれた」と感謝する。今夏新加入のMF増山も「同年代でいい関係が築けている」と言う。同じく96年度世代ながら負傷でこの日は欠場だったDF菊池とFW西村の思いも背負ってプレーした相馬。時には練習中に厳しい言葉もかけるなどピッチ内外でけん引してきた。

 加入から約1年4カ月で有言実行した「タイトル獲得」。取材エリアではユニホームの胸に手を当てながら「来季からここに星がつく」と瞳を輝かせた。(滝本 雄大)

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