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鹿島DF濃野“2年目の壁”乗り越え…思い出した「ワクワクした気持ち」350日ぶりJ1弾

[ 2025年9月14日 04:36 ]

明治安田J1リーグ第29節   鹿島3―0湘南 ( 2025年9月13日    メルスタ )

<鹿島・湘南>後半、ゴールを決め祝福される鹿島DF濃野(中央)(撮影・会津 智海)
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 鹿島のDF濃野公人(23)が復活ゴールを決めた。1―0の後半10分、ファーサイドに位置取った右CKだった。味方の頭上を越えたボールが足元にこぼれる。「余裕を持ってシュートまで持っていけた。思い通りの軌道だった」。ゴール左から右足で放った鮮やかなコントロールショットが、対角のゴールネットに突き刺さった。残り10試合となった9月初戦で刻んだ今季リーグ初得点。場内インタビューでは感極まり、「今シーズンは本当に思い通りにいかない時もあった。久しぶりにゴールを取れて、報われた気持ちになりました」と言葉を詰まらせた。

 3月のルヴァン杯・J3栃木シティ戦で決勝弾を決めているが、J1では昨年9月28日の湘南戦以来350日ぶりの得点となった。大卒新人だった昨季は9ゴールを記録。超攻撃的サイドバック(SB)としてブレークを果たし、ベストイレブンも受賞した。だが2年目の今季は周囲の期待に応えようと気負い、思い切りの良さを失っていた。焦りもあった。4~6月には、昨季終盤に負傷した右膝の痛みが再発して離脱。「プロは難しいなと思ったし、サッカーが楽しくないと思う時もあった」と打ち明ける。

 きっかけは8月23日の新潟戦だった。自らのバックパスを相手に奪われ、自分のミスが「初めて」失点に直結した。反省とともに、どこか吹っ切れた思いもあった。「去年も今までも、楽しくサッカーをやってきた。その気持ちを忘れていた。そこに立ち返ることができたのが一番大きい。今日もボールがこぼれた時に、ワクワクした気持ちが強かった。それが得点につながった」。中断期間には「邪念をなくそうと」金髪から黒髪にイメチェン。非凡な得点感覚も研ぎ澄ませてきた。

 チームは2位に浮上し、首位・京都に勝ち点で並んだ。ひりついた優勝争いに向け、濃野は表情を引き締める。「挫折も味わいましたけど、どれだけ巻き返せるか。まだまだ自分はこんなもんじゃない。ここからもっと結果にこだわりたい」。頼もしいサイドバックが、輝きを取り戻そうとしている。(坂本 寛人)

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