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移籍決定的なC大阪FW北野颯太「ラストマッチ」で惜別の2アシスト 香川ロードを歩む

[ 2025年6月2日 06:00 ]

明治安田J1リーグ第19節   C大阪4―2清水 ( 2025年6月1日    ヨドコウ )

<C大阪・清水>後半、ハットンに見事なラストパスを送るC大阪・北野(撮影・長嶋 久樹)
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 C大阪は清水に4―2で快勝した。オーストリア1部ザルツブルクへの完全移籍が決定的で、この試合がC大阪でのラストマッチとなったFW北野颯太(20)は惜別の2アシスト。クラブのレジェンドでもあるMF香川真司(36)の道を歩む決意を示した。

 目を真っ赤にした。何度も言葉に詰まった。C大阪でのラストマッチ。プロ初の主将マークを巻いた北野は「最低限のパフォーマンスを出せた」とアカデミー時代から約10年間を過ごしたクラブへの感謝をプレーで示した。

 北野劇場の始まりはドタバタだった。早々に1点を失って迎えた前半11分。自ら得たPKは、完全に読まれて失敗した。直後のCKで同点に追いついたものの「きょうアカンわ。終わったと思った」――。だが、逆転に成功した後の後半9分、同25分と2連続アシスト。どちらもプロ入り後に磨き上げたターンから生まれたもので、「正直このまま崩れると思ったけど、そこは新たに自分の成長したところ」と、この試合でも殻を一つ破った。

 惜別セレモニー。場内一周の際に選曲したのはMr.Childrenの「終わりなき旅」だった。15年前、C大阪からドルトムントへ移籍したMF香川も使った曲だった。事前に相談した香川からは「俺のセレモニーと一緒だからやめろ」と冗談ぽく言われたが「本当に憧れの存在。何かを一緒にしたいなと思っていた」とマンチェスターUや日本代表で活躍し2度のW杯に出場したレジェンドをトレースした。

 割れんばかりの「颯太コール」で送り出してくれたサポーターへ向けた最後の言葉は「行ってきます!」。C大阪で培った技術やハードワークは示した。ここからは「ザルツブルクの北野」の章が始まる。移籍早々に結果を出した香川のように、まずはクラブW杯で世界を驚かせる。 (飯間 健)

 【北野に聞く】
 ――主将マーク
 「試合前のミーティングで(田中)駿汰くんから渡された。初めて?もう余裕で初めてです。気にしすぎないでおこうとは思っていましたけど前半は特に硬かった。でも身が引き締まる思いでした」

 ――この試合を振り返って
 「一生忘れることがない日。試合前も試合中も試合が終わってからも僕の応援歌をずっと歌ってもらった。改めて“このチームで良かった”と思います」

 ――高橋仁胡に助けられた
 「本当にホッとしました。まさか仁胡に助けられるか、と(笑い)。でも感謝しないといけないですね」

 ――海外挑戦始まる
「今までは実感湧かなかったけど、今はすごい楽しみです」

 ≪仁胡がJ1初ゴール≫
 ○…U―20日本代表DF高橋仁胡(19)がJ1初ゴールで北野の花道を“アシスト”。北野がPKを失敗したが、その流れで得たCKを頭で合わせた。身長1メートル73と小柄なだけに「珍しいですね。そこ(頭)かと。チームの力になれるように頑張ってきた。いろんな感情が湧くけどうれしいというのが一番」と笑った。バルセロナのアカデミーで育ち、昨夏加入。今季はレギュラーの地位を確立した若きDFがチームを支えていく。

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