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阪神大震災から来年30年…J1神戸は全盛期へ!武藤「喜び計り知れない」吉田監督「最高のシーズン」

[ 2024年12月9日 06:00 ]

明治安田J1リーグ最終節   神戸3-0湘南 ( 2024年12月8日    ノエスタ )

<神戸・湘南>前半、先制点を決めた宮代に集まり歓喜する神戸イレブン(撮影・中辻 颯太)
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 明治安田J1リーグは最終節が行われ、神戸が史上6クラブ目の連覇を成し遂げた。MVP最有力のFW武藤嘉紀(32)の得点などで湘南を3―0と圧倒。天皇杯に続く2冠を手にした。阪神大震災が発生した1995年に活動を開始してから来年で節目の30年を迎える。Jリーグを代表する強豪クラブへと成長した。 

 優勝が決まった瞬間、武藤は大きく息をついた。目頭を押さえ、熱いものがこみ上げてくるのをこらえ切れなかった。「自分の価値を証明する」――。契約最終年。背水の思いで臨んだ24年シーズンで、リーグ連覇を決める原動力となった。

 「タカ(扇原)のゴールが決まった瞬間、ホッとしてしまって勝手に涙が出てきてしまった。この1週間は人生で一番長い1週間だった。今、本当に喜びが計り知れない」

 前半26分の先制点も武藤のヘディングシュートが起点。同43分には佐々木からの横パスを左足で冷静に流し込み、大きな2点目を奪った。昨季は大迫ら元日本代表勢が強烈に引っ張ったが、今季は総合力で頂点に立った。徹底マークされた大迫の得点が昨季の22から11に半減したが、新戦力の宮代が11得点でカバー。層の厚さで三つ巴の戦いを制した。

 武藤は先月30日の柏戦後、眠れない日々が続いたという。「何度も優勝を逃す夢を見た」。シーズン中はアルコール類をほぼ口にしない。単身赴任で夜は一人。その重圧や孤独と真正面から向き合った。それは4月の湘南戦で全治2カ月の肋骨骨折を負いながら出場し続けたことが示す通り、妥協なき武藤のプライドだった。「勝ち切るメンタリティーを全員に刷り込みました」と胸を張った。

 神戸からは契約延長の提示を受けているが「正直、今後のことは分からない。一回落ち着いてゆっくりと考えていきたい」と言葉を濁した。21年の移籍加入の決め手は金額ではなく「僕の力を必要としてくれた」と熱意だったことを強調した。瞬発力を高めるための個人トレも導入。注射すら恐怖と笑うが、夏場からはハリ治療も始めた。より高みを目指すあくなき姿勢は来年以降も変わらない。

 リーグ2連覇と天皇杯の2冠に、吉田監督は「ヴィッセル史上最高のシーズン。俺らが一番強かった。それだけ」と誇った。MVP最有力候補の武藤は「今日はみんなでたらふく飲んで、ぐっすり眠りたい」と笑った。阪神大震災で大きな被害を受けた1995年に始動してから来年で30年。がれきの中から立ち上がり、ついに黄金期を迎えた。 (飯間 健)

 ≪歓喜の祝勝会≫神戸市内のホテルで祝勝会を行った。日本酒2たるとビール1000本が用意され、チーム最年長のGK新井が乾杯の発声音頭。少々スベリ気味だったが、初めてのビールかけにMF井手口は「楽しい!最高です!(ACLE含め)3冠獲れるように頑張ります」と最高の笑みを浮かべ、わずか14分足らずで泡と消えた。

 ▼三木谷浩史会長 20年前にクラブを引き受け、多大なサポートがあってここまでこられた。地力がついてきつつある。スタイルが確立されてきた。さらに良いものをつくっていければ。

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