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C大阪 3連勝で5位浮上 視野の広さと技術力見せた香川、自身おとりに狙い通りの先制点

[ 2023年5月29日 05:30 ]

明治安田生命J1第15節   C大阪2―0横浜FC ( 2023年5月28日    ヨドコウ )

<C大阪・横浜FC>2-0で勝利し、声援に応えるC大阪・香川(中央)(撮影・成瀬 徹)
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 明治安田生命J1リーグは各地で4試合が行われた。C大阪は横浜FCを2―0で下して今季初の3連勝。5位に浮上した。リーグ戦3試合連続の無失点勝利は2017年以来6年ぶり。MF香川真司(34)が2得点に絡む活躍を見せた。最下位のG大阪は新潟に3―1で勝って連敗を5で止め、8試合ぶりの白星で今季2勝目。横浜は福岡に2―0で快勝し、勝ち点30で首位神戸と3差の2位をキープした。

 C大阪は攻守がガッチリかみ合っての快勝。その中心にいたのが香川だった。前半43分、右サイドの敵陣ペナルティーエリア内でディフェンスを引きつけ、先制点を呼び込んだDF毎熊のファーサイドへのクロスを演出。後半40分にも同エリア内へ果敢に進入し、倒されながらもFWカピシャーバのアシストにつながるパスを供給して全得点に絡んだ。

 「2点目がもうちょっと早く欲しかったですけど、試合を通してうまく戦えた」

 特に先制点の場面は狙い通りだった。「右(サイド)の方に少し、スペースが生まれていたので、あそこを狙いたいという話をしていた」と、自身がおとりとなって毎熊のフリースペースを確保。視野の広さと、引きつけてもボールを奪われない技術力の高さを、視察した日本代表の森保一監督にも見せた。3戦連続の無失点勝利には確かな手応え。「厳しい時間帯にも踏ん張れている。強い流れが続いているので、それは本当に大事にしたい」。6月3日の3位・名古屋、同10日の首位・神戸との大一番へ弾みをつけた。

 同じ8番を背負う神戸のMFイニエスタが今夏限りで退団する。「僕はイニエスタの大ファン。リスペクトしかないし、さみしい」とその功績を称え、惜しんだ。スーパースターの存在は、ファンを引きつける大きな要素だ。2月のC大阪合流時、日本の野球人気に「サッカーも盛り上げられるように日々練習していきたい」と誓っていた香川。プロ野球・阪神の8連勝に負けないくらいの快進撃を演出するつもりだ。(北野 将市)

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