久保がRマドリードからリーグ戦日本人初ゴールで勝利に貢献　来季Rソシエダード残留も宣言

スペイン1部   レアル・ソシエダード　2―0レアル・マドリード （ 2023年5月2日    スペイン・サンセバスチャン ）

レアル・ソシエダードの久保建英（AP）
Photo By ＡＰ

　RソシエダードのMF久保建英（21）がRマドリードから先制点を奪う活躍で2―0の勝利に貢献した。後半2分に相手DFミリタンがプレッシャーを受けた状態で自陣右サイドからバックパスのコントロールをミスし、GKクルトワの目前を通り過ぎたパスに逆サイドから素早く詰めた日本代表が左足で無人のゴールに流し込んだ。

　相手は6日にオサスナとのスペイン国王杯決勝、9日にマンチェスターCとの欧州チャンピオンズリーグ（CL）準決勝第1戦を控えてFWベンゼマ、MFモドリッチら一部主力を温存。FWビニシウスは出場停止とベストメンバーではなかったものの、スペイン1部と欧州CLでいずれも最多優勝を誇る欧州屈指の名門だ。久保にとっては昨季まで在籍しながら分厚い選手層とEU外選手枠の問題で公式戦出場を果たせなかった古巣でもある。そんな因縁の相手からリーグ戦では日本人初ゴールを記録。2戦連発で自身が持つ日本人のスペイン1部シーズン最多得点を8に伸ばしたアタッカーは「欧州最高のチームの一つから得点できてハッピー。明日のマルカ（スペインの地元紙）に写真が載るから記念に新聞を買いに行こう」とジョークを交えてスペイン語で喜びを語った。

　今季得点した8試合は全てチームが勝利するという“全勝神話”を継続。来季欧州CL出場圏の4位に踏ん張る中で「つまり残り5試合で毎回1点ずつ決めれば（5連勝で）チームはCLに出場できるということだね。記録が続くか見てみよう」と声を弾ませた。

　今季の活躍でRマドリードが久保の買い戻しに動く可能性も指摘されているが、久保は「来季も僕は100％チュリ・ウルディン（バスク語で白と青を意味するRソシエダードの愛称）のまま」と残留を宣言。チームを来季CL出場に導く決意を示した。