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【Jトピ~データで読み解く】名古屋支えるMF米本の果敢な縦パス

[ 2023年5月3日 06:00 ]

名古屋・米本(撮影・西海健太郎)
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 名古屋は4月29日の横浜戦を1―1で引き分け、リーグ戦の連続不敗を7試合に伸ばした。開幕からわずか1敗と好調のチームを支えている一人がMF米本拓司(32)。守備だけでなく、果敢なパスから攻撃の起点にもなるベテランの活躍に注目する。

 米本は期限付き移籍していた湘南から今季復帰すると、欠場した開幕戦以降の9試合で先発出場を続けている。コンビを組むMF稲垣と中盤の底で相手の攻撃の芽を摘み、リーグ最少6失点と堅い守りを見せている。

 4月15日の川崎F戦では鋭い読みから、自陣で相手のパスをインターセプト。一気に攻撃へ転じると、素早く縦パス。FW永井がつなぎ、FWユンカーがゴールと高速カウンターを生み出した。今季のインターセプトは8回。17~21年まで5年連続トップだった神戸MF山口の12回に次ぐリーグ2位だ。「相手から自チームの攻撃に切り替わる最初のプレー」とするボールゲインはMF2位の84回と守備から攻撃への起点となっている。

 広範囲に動いて味方のパスを引き出し、推進力のあるパスを多く供給、パス受け286回はチーム最多の好成績。横浜戦では永井からのパスを受けると、素早く左へサイドチェンジ。森下の先制ゴールにつなげ、3年ぶりのアシストをマークした。
 ユンカー、マテウス、永井とリーグ屈指のスピードを持つFWがおり、前線を狙う縦パスへの意識が高い。米本のパス455本中、前方へのパスはMF4位の178本、アタッキングサードへのパスも144本と数字にも表れている。

 GW2戦目の3日は首位神戸との対戦。同じ32歳の米本、山口のインターセプト巧者同士の対決は、中盤での熱い戦いを呼びそうだ。(データ提供・データスタジアム)

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2023年5月3日のニュース