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吉田真那斗 “シンデレラストーリー”でパリまで歩む!U22代表候補合宿

[ 2023年4月26日 04:45 ]

吉田真那斗
Photo By スポニチ

 来年のパリ五輪出場を狙うU―22日本代表は25日、千葉県内で代表候補合宿を行った。来季横浜加入が内定している初招集のDF吉田真那斗(21=鹿屋体大)が“シンデレラストーリー”を歩んでいる。

 転機は今年1月に行われた横浜の宮崎キャンプだった。当時は全国的に無名の選手で、目標は「J2のクラブに行ければ」というほど。しかし、横浜の右サイドバック(SB)の選手が負傷などで離脱し、プレーできる選手が足りなくなったため、練習試合の穴埋め要員として隣県の鹿児島から呼ばれた。右SBでのプレーぶりが横浜のマスカット監督の目に留まり、練習参加を経て3月2日に来季加入が決定。今月1日のC大阪戦では特別指定選手としてJリーグデビューと、とんとん拍子に階段を上っていった。これまで世代別代表に縁がなかった21歳は「こんなところまで来ちゃったんだな、というのが正直な感想」と激変する環境に驚きを隠せないでいる。

 スピードと運動量を生かした攻撃参加を持ち味とする右SBに、同代表の大岩剛監督は「あれだけの体幹があるし、身体能力は見たとおり(高い)。A代表がスタンダードなので、ここにとどまるよりも一気に行ってくれても構わない」とさらなるステップアップに期待する。同代表でのライバルは3月の国際親善試合でA代表に初招集されたDF半田陸(G大阪)やDF内野貴史(デュッセルドルフ)ら。環境の変化とともに吉田の目標も次第に高くなり「将来的にはA代表を目指している」という。まずは26日の紅白戦でその実力を見せつける。 

 ◇吉田 真那斗(よしだ・まなと)2001年(平13)11月16日生まれ、静岡県出身の21歳。浜松佐藤SC―浜松開誠館中―浜松開誠館高。高校2年時に全国高校選手権に出場し、2回戦敗退。鹿屋体大では22年にデンソーカップチャレンジサッカー福島大会九州選抜、23年デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会プレーオフ選抜に選出。1メートル72、63キロ。利き足は右。

 《佐藤経験生かす》ドイツ、ベルギーと対戦した3月の欧州遠征に追加招集され、2試合で計2得点したMF佐藤恵允(けいん、明大)は「結果を残せて自信になった。また改めてスタート」と意気込む。欧州遠征では体格で勝る相手選手との勝負の中で「より高いレベルでの駆け引きが一番の収穫。オフ・ザ・ボールの動きとか、自分が生きるための動き出しを遠征で学んだ」と収穫を口にした。

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