×

新潟・秋山 前節の試合後にユニホームをゲットしたイニエスタばり縦パスで勝利導く

[ 2023年4月15日 04:32 ]

前節の神戸戦で憧れのイニエスタと一緒にプレーし刺激を受けた秋山(撮影・渡辺直美)
Photo By スポニチ

 J1新潟は15日、ホームで福岡と対戦する。2試合ぶりの先発出場が濃厚なMF秋山裕紀(22)は、途中出場した前節の神戸戦で憧れのMFイニエスタ(38)とプレー。世界レベルを肌で感じ、受けた刺激を福岡戦で披露し、チームを4試合ぶりの勝利に導く。

 憧れの人から刺激を受けた秋山が、改めて意を強くした。前節の神戸戦で幼い頃から憧れていたイニエスタと同じピッチに立った。「自分が見ていたバルサ時代とは違っていたんですけど、一つ一つのパスにメッセージが込められていたし、凄く落ち着いていた。プロ中のプロって感じがしたし、世界で戦うにはこういうことが必要なんだって感じました」と振り返る。

 一緒にプレーしただけでは気持ちが収まらなかった。「本当は自分たちが勝ってユニホーム交換したかったけど、できないまま引き揚げてしまった」。だがここで諦める秋山ではない。試合後、堀米主将から「次のホーム戦では(イニエスタに)会えないかもよ」と背中を押され、意を決して神戸のロッカールームに足を運んだ。そしてイニエスタにユニホーム交換を直談判。秋山のは受け取ってもらえなかったが、憧れのユニホームはゲットした。「今は家に飾ってあります」と誇らしげだ。

 「すぐにイニエスタのようにはなれないので、自分の良さをどんどん出してあんなプレーが出せるようにしたい」と福岡戦での戦いに目を向ける。福岡は3月8日のルヴァン杯第1節で対戦。0―1で敗れ、今季公式戦初黒星をつけられた相手。「ルヴァン杯では先にやられてしまった。ホームでその借りを返したい。だからこそ先制点が大事」と試合開始から一気に攻撃を仕掛けていくつもりだ。

 神戸戦ではボールを保持できたが、なかなかシュートまで持っていけなかった。「いい形でボールを運べてもトップ下や1トップへの配球が足りなかったと思うし、ワイドを使いながらも真ん中の動きを見ながら配球していきたい」と持ち味の思い切りのいい縦パスを随所で出していく。

続きを表示

2023年4月15日のニュース