新潟DF田上　名古屋戦あるぞリーグ戦今季初先発　強力3トップ止める

笑顔でアップする田上
Photo By スポニチ

　J1新潟は4月1日、ホームで名古屋と対戦する。3月26日のルヴァン杯鹿島戦（○1―0）でフル出場し完封勝利に貢献したDF田上大地（29）は、リーグ戦今季初先発が濃厚。名古屋の強力3トップにもひるまず公式戦2戦連続無失点で、リーグ戦2試合ぶりの勝利を目指す。

　これまでリーグ戦の出場は、2月26日の広島戦での途中出場のみ。名古屋戦に先発すれば、今季初先発となる。外側からチームを見ることが多かった田上は「J1はちょっとした隙を見せるとゴールに直結する。小さなクリアミスが失点につながったりするので、クリアやこぼれ球などピンチの数を減らしていかないといけない」と表情を引き締めた。

　先週のルヴァン杯鹿島戦で得た自信を、リーグ戦でさらに強固なものにする。左CB（センターバック）でフル出場し、主力メンバーをそろえた相手を無失点に抑えた。「課題もあるがポイントとなるところで抑えることができたし、チームとしても攻撃の選手を守り切れた」と手応えを口にする。

　現在2位の名古屋は5試合でわずか1失点の堅守が自慢だが、マテウス、永井、ユンカーの3トップのスピードも脅異。「永井は速いし、ユンカーは高さもあるし、足元の技術もあって裏抜けもうまい。マテウスは技術がしっかりしていて隙があったらどんなところにも入ってくる」と田上はスピードを生かしたカウンターを警戒。「常に集中してアラートを高くしていかないと」と1対1の個人で負けないことはもちろん、チームとしてミスを減らしながらしっかり守り抜くつもりだ。

　鹿島戦では田上の名字をもじって「ニイガタガミカタ」というプロジェクトの一環として、ひとり親世帯の親子観戦バスツアーを実施。昨季からフードドライブ（各家庭で余裕のある食料品を集めて福祉施設や団体に寄付する活動）を行うなど地域貢献活動にも力を入れている。

　また、29日には名字が縁でつながった田上町の観光大使就任式に出席。ピッチ外でも幅広い活躍をしている。「バスツアーでは見に来てくれた方に勝利を届けられたし、観光大使はこれからSNSを活用して発信したい。どれも試合で活躍しないと知られないから」と“田上”の名を広めるためにもピッチで結果を残す。