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鳥栖 ロスタイム劇的決勝弾の新加入FW河田 移籍後初出場初得点に「もってる」チームはFC東京に8連勝

[ 2023年4月1日 23:23 ]

明治安田生命J1第6節   鳥栖1-0FC東京 ( 2023年4月1日    駅前不動産スタジアム )

移籍梧初出場で試合終了直前に決勝ゴールを決め大喜びの鳥栖FW河田
Photo By スポニチ

 新加入FW河田篤秀(30)が試合終了直前に劇的決勝点をたたきこんだ。

 0―0でアディショナルタイムに突入した後半50分。ラストプレーとみられた相手のゴールキックからドラマは生まれた。相手GKが出した短いパスを最前線の河田が鋭くカット。そのまま右足を振り抜きGKに触られながらもネットを揺らした。

 鳥栖のGK朴一圭も「引き分けだとあきらめていた」と話す状況からの劇的な決勝点。スタジアムは熱狂と絶叫で揺れ、河田もチームメートにもみくちゃにされた。

 「もってると思います」。移籍後初出場で決めたあいさつ代わりの一発に河田は照れ笑いを浮かべた。ピッチもスタンドも狂喜させた起死回生のゴールに「あの点を獲った感覚は忘れられそうにない。もっといっぱい点を獲りたい」と喜びを爆発させた。

 3月29日にチームに合流したばかり。後半13分に出場し、徳島に所属した21年6月21日以来となるJ1のピッチに立つと、新潟でプレーした17年10月21日磐田戦以来となるJ1でのゴールを決めた。

 相手のミスも絡んでのゴールに「別にうまいシュートでも、自分がすごいプレスをしたわけでもない」と謙遜したが「ただ、集中し続けていたことと気持ちで入ったかなという感じ」と最後までゴールを狙い続けた姿勢に胸を張った。新加入のストライカーの殊勲弾に川井健太監督も「河田はあれが特長。持っているものを出してくれれば得点は決めてくれると思っていた。素晴らしいパフォーマンスだった」と手放しで称賛した。

 対FC東京にはこれで19年10月5日から怒濤の8連勝。今年も相性の良さを証明した。ホームでの劇的勝利に指揮官は「なかなか勝ちを届ける回数が減っていたのでうれしく思う。選手がハードワークして我々がどんなフットボールをするか示してくれた」とほっとした表情。この勝利は「ものすごくプラスになる」と力を込め「苦しい状況、連敗、ケガ人が多い。その中で我々らしいサッカーを展開して最後点を入れる。これを続けることがすべて」と強調した。

 連敗も止めチームに弾みをつけそうな劇的勝利。河田は「やりやすくて楽しさを感じます」と好きだというJ1でのプレーに改めて手応えを口にし「次はきれいなシュート、すごいシュートも決められるように頑張ります」。ゴール量産にやる気をみなぎらせた。

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2023年4月1日のニュース