神戸DF菊池の復帰即負傷交代でスクランブル出場も…DF本多「アップなしだったけど普通にできた」

明治安田生命J1リーグ第3節   神戸4―0G大阪 （ 2023年3月4日    ノエスタ ）

　4発圧勝でG大阪との「関西ダービー」を制した神戸の陰の立役者といって良い。DF本多勇喜（32）。今季新加入のベテランが無失点勝利で、唯一の開幕3連勝に貢献した。

　出番は突然。1点リードの前半20分過ぎ、負傷が癒えて今季初スタメンとなったDF菊池流帆が負傷交代した。「アップなしだったので体に気をつけるのを意識したけど、それくらい。今週も最初から出場するつもりで準備してきたし、普通にできました。球際で負けないように、そして変なファウルはしないことを心がけた」。同24分に左センターバック（CB）でスクランブル出場すると、G大阪のチュニジア代表FWジェバリら強力攻撃陣を押さえ込んだ。

　昨季は負傷の影響もあってリーグ15試合出場に留まり、オフには京都との契約が満了した。“拾われる”形で神戸に加入したが、逆に言えば負傷さえなければ実力は折り紙付き。身体能力も戦術理解度も高く、内面も強い。それを証明するかのようにシーズン開幕後全3試合出場で、うち2試合はフル出場だ。

　菊池だけではなくDFトゥーレルも負傷している中で光るベテランCBの存在感。大迫やイニエスタらタレント軍団を支える背番号15も好発進の一因だ。