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川崎F 湘南に追いつき1―1ドロー またも“DF非常事態”で18歳松長根が堂々デビュー

[ 2023年3月4日 17:17 ]

<川崎F・湘南>後半、負傷し交代するジェジエウ(右から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 明治安田生命J1リーグの第3節が行われ、川崎Fはホームで湘南と1―1で引き分けた。後半19分に失点したが、同36分に今季湘南から加入した途中出場のMF瀬川祐輔(29)が古巣相手に移籍後初となる値千金の同点ゴール。昨季は2戦2敗と苦戦した相手に追いつき、引き分けに持ち込んだ。

 後半11分にアクシデントが発生した。守備の要であるジェジエウが左膝付近を痛めて負傷交代。登里と車屋がケガ、高井がU―20代表活動、前節の鹿島戦でセンターバックに入った山村が出場停止と不在者が相次ぐDF陣に、またもピンチが訪れた。難しい局面で登場したのは、高卒ルーキーの松長根悠仁(18)だった。

 DF陣の“最後の一人”としてベンチに控えていた松長根は、これがプロデビュー。Jリーグでは15年の三好康児(18歳9日)、11年の大島僚太(18歳3カ月14日)に続く、18歳5カ月18日でのクラブ3番目の年少記録となった。

 左サイドバックでピッチに立つと、球際で気迫を見せながら粘り強い守備を披露。精力的にサイドを駆け上がり、クロスなどで好機も演出した。自身が入った後に失点し「悔しい思いがある。手応えはあまりない」と反省の弁ばかり口を突いたが、鬼木監督からは「非常にいい入りをしてくれた。球際の部分でチームにエネルギーを(与えた)。攻守において落ち着いてやってくれた」と高評価を得た。

 失点後にチームは3バックに布陣変更し、同36分に2トップの一角を担った瀬川がGKとの1対1から冷静に左足で移籍後初ゴール。29歳は「去年1年間ずっと試合に出させてもらったので、(湘南の)みなさんに結果で見せられたのはうれしかった。それ以上に川崎Fでゴールができたというところがアタッカーの選手としてはほっとしている。これを次につなげたい」と前を向いた。

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2023年3月4日のニュース