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C大阪・北野颯太インタビュー 26年W杯「目指しています」「ベスト16の壁を破れる選手に」

[ 2023年2月21日 06:00 ]

C大阪・北野
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 C大阪FW北野颯太が20日までに本紙のインタビューに応じた。クラブでは日本代表MF南野拓実(現フランス1部モナコ)以来となる18歳で明治安田生命J1リーグ開幕スタメン出場を飾ったホープ。来月1日に開幕するU―20アジア杯日本代表にも選出されており、今年に懸ける思い、描く将来像などを語った。 (取材・構成=北野 将市)

 ――J1デビューした昨季を振り返って。
 「正直、満足はできないです。周りからすれば試合に絡めて、ルヴァン杯でも点を取って、と良く見えるのかもしれないですけど。世界を目指している以上、世界で活躍している同年代もいるわけですし、プロは結果を残してナンボ。リーグ戦でも途中交代が多く、決定力不足で結果を出せなかった(出場19試合無得点)という、言い訳できない事実がありますから」

 ――昨年のW杯カタール大会をどのような気持ちで見ていたか?
 「ドイツ、スペインに勝利した時には感動する気持ちが強かったんですけど、いつかは自分も立ちたいと思い続けている場所なので、悔しかったです。クロアチアに負けて、SNSでいろいろ(批判を)言われているのを目にして、さらに悔しさが湧いてきました。ただ、僕も去年プロになってそういう批判を味わいました。いつか、ではなく3年後(のW杯)を目指していますし、批判されないぐらいの活躍をしてやろうと。次は俺の番や、という気持ちになりました。自分が出てベスト16の壁を破れる選手になりたい」

 ――開幕戦でスタメン出場。チームでは若手の代表格になりつつある。
 「スタメンの選手だけがいいチームはあまり強くないと思う。若手の底上げがチームを強くすると信じていますし、どんどん結果を出すことで層も厚くなっていって、お互いが成長し合える。クラブが掲げているタイトルを獲るためには、僕らがチームを引っ張っていく勢いで成長しなきゃいけない」

 ――MF香川真司も加入し、いいお手本も近くにいる。
 「小学生の頃、一番テレビで見ていた選手。一つ一つのプレーの質が高く、見習うところがたくさんあります。具体的な数字の目標はないですが、得点は取れるだけ取りたい。試合に出ることが当たり前にならないといけないと思いますし、2年目なので結果だけにフォーカスしたい。(U―20代表で1カ月間)チームを離れるのはマイナスなところもあるんですが、それが代表選手の宿命。成長して(C大阪に)帰ってこられたらと思います」

 ◇北野 颯太(きたの・そうた)2004年(平16)8月13日生まれ、和歌山県有田市出身の18歳。幼少期はサッカーとフットサルに親しみ、中学からC大阪の下部組織に加入。U―23チームとして出場した20年10月25日のJ3・G大阪U―23戦で公式戦デビュー。22年2月にトップ昇格した。1メートル72、60キロ。利き足は右。

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2023年2月21日のニュース