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W杯表彰式 メッシの着た「黒いローブ」で論争 中東の伝統衣装「ビシュト」に本田圭佑も言及

[ 2022年12月19日 19:45 ]

FIFA W杯カタール大会決勝   アルゼンチン3―3(PK4-2)フランス ( 2022年12月18日    ルサイル競技場 )

タミル首長からビシュトを贈られるメッシ(ロイター)

 サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会決勝が18日(日本時間19日未明)に行われ、アルゼンチン代表がPK戦の末にフランス代表に勝利し、36年ぶり3度目の優勝を果たした。表彰式ではアルゼンチンの主将リオネル・メッシ(35=パリSG)が黒いローブを着て記念撮影に納まったことで、様々な声が上がっている。

 メッシがW杯のトロフィーを受け取る時にカタールのタミル首長から贈られた中東の伝統衣装「ビシュト」と呼ばれるもので、「ドーハ・ニュース」によればメッシに贈られた黒地に金の装飾がほどこされているものは、最も格式の高いものであるという。

 だが、白と水色のアルゼンチンのユニホーム姿の選手たちの中で黒色のローブを羽織ってトロフィーを掲げる姿に、「ABEMA」で解説していた元日本代表の本田圭佑は「早く脱いだほうがいいんちゃうかな。アルゼンチンのユニホームを全面的に出したほうがいいじゃないですか」とコメント。英BBCは「メッシがアラブの衣装を着ることは大きな名誉だったかもしれないが、それを無礼であり、彼が待ち望んでいた日を覆い隠したという人もいた」と伝え、英紙ガーディアン(電子版)もメッシのビシュト着用について様々な意見が出ている、と報道。BBCの解説者である元イングランド代表のゲーリー・リネカー氏の「このような素晴らしい瞬間に、彼のユニホームを覆ってしまうのは残念だ」というコメントを報じた。スペイン紙「マルカ」電子版でもメッシがビシュトを肩に掛けられている写真とともに「W杯のトロフィーを渡す前に、カタール首長はメッシに何を与えたか?」という見出しでビシュトについて説明した。

 英BBCスポーツはカタール大会組織委員会のハッサン・アル・サワディ事務局長の言葉として「公式行事でお祝いのために着用されるもの。メッシを祝ってものだった」と説明している。

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