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メッシの1G1Aでアルゼンチンがクロアチア撃破 準優勝した14年大会以来の決勝進出で頂点に王手

[ 2022年12月14日 05:55 ]

FIFA W杯カタール大会決勝T準決勝   アルゼンチン3-0クロアチア ( 2022年12月13日    ルサイル競技場 )

<アルゼンチン・クロアチア>前半、2点目を決めたFWアルバレス(右)を祝福するアルゼンチン代表FWメッシ(AP)
Photo By AP

 3回目の優勝を目指すアルゼンチンが、14年ブラジル大会以来の決勝進出を決めた。13日(日本時間14日)、準決勝でクロアチアと対戦し、3―0で勝利。前半34分にFWリオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)がPKを冷静に沈めて先制すると、同39分にはFWフリアン・アルバレス(22=マンチェスター・シティ)がカウンターから約50メートルを駆け抜けて追加点を決めた。さらに後半24分にメッシのアシストからアルバレスが2点目を突き刺して勝負あり。次戦は18日(同19日)の決勝で、あす14日(同15日)に行われるフランス―モロッコの勝者と激突する。

 ピッチに立つたびに新たな歴史の一ページを書き加える“神の子”が、また偉業を達成した。メッシは前半34分にPKでゴールを決め、これが決勝トーナメント3戦連発で今大会5点目。W杯通算11得点目としてバティストゥータ氏の持つ同国最多得点記録を抜き、フランス代表FWキリアン・エムバペ(23=パリ・サンジェルマン)とともに今大会の得点ランク1位に躍り出た。さらに、西ドイツ(当時)代表として1990年大会を制したマテウス氏が持つ通算25試合のW杯最多出場記録に並んだ。

 この日の主役メッシだけではなかった。輝いたのは“俊英”アルバレス。前半32分にパスに抜け出すと、メッシの「新記録弾」となったPKを獲得した。1―0の同39分には相手CKの流れから味方がこぼれ球を拾い、センターサークルやや自陣でパスを受けると一気に加速。対峙(たいじ)した二人の選手を抜いて、最後は右足でゴールネットを揺らした。さらに後半24分には相手をあざ笑うかのようなドリブルで相手陣深くまで切り込んだメッシのパスに右足で合わせ、前回大会準優勝国にトドメの一撃をお見舞いした。15歳の頃に「憧れの選手」メッシと写真を撮り、一緒に大舞台のピッチに立つという夢を叶えた22歳のアタッカー。決勝トーナメント1回戦オーストラリア戦に続く背番号10とのアベック弾で、母国を決勝に導いてみせた。

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