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モロッコDFハキミ 対面の親友・エムバぺ止める!「彼を倒すよ」 パリSGでチームメート

[ 2022年12月14日 05:05 ]

フランス代表のエムバペ(左)とモロッコ代表のハキミ(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 【Today's CHECK 準決勝】勝利のために親友を止める。4強躍進のモロッコで右サイドバックを務めるアシュラフ・ハキミ(24)は、準決勝フランス戦でエムバペ阻止の使命を担う。

 「彼みたいな選手と同じチームでプレーすると楽なんだけどね。ボールを預ければ違いをつくってくれることが分かっているから」

 パリ・サンジェルマンでは頼もしい仲間だが、今回は敵と味方。ともに勝ち上がれば戦う可能性があることはもちろん分かっていた。

 左サイドから爆発的な突破力を生かして今大会最多の5得点を挙げている相手エースに対し、ハキミはマッチアップする右サイドを豊富なスタミナと瞬発力で上下動。攻撃参加もさることながら、ここまで5試合でオウンゴールによる1失点のみという堅牢(けんろう)な守備陣の一翼を担ってきた。

 モロッコ人の両親を持ちマドリード生まれで名門Rマドリード育ち。ドルトムントへの期限付き移籍からインテル・ミラノを経て21年夏にパリSG入りした。そこで出会ったのが同学年のエムバペだ。今大会トップスピードがいずれもチーム最速の35・3キロというスピードスターは、早い時期から意気投合。ハキミは「好みが同じで音楽やゲームの話をしたり」と良好な関係に触れ、ともにバカンスを過ごしてゴールセレブレーションを一緒に考えることもあったという。今季開幕前にW杯での対戦を見越し「少し心が痛むけど、親友を打ちのめさないと」と冗談交じりに話したエムバペに対し、ハキミも笑顔で「彼を倒すよ」と応じた。決着は準決勝の舞台でつける。

 ◆アシュラフ・ハキミ 1998年11月4日生まれ、スペイン・マドリード出身の24歳。Rマドリード下部組織から17~18年シーズンにトップチーム昇格。20年加入のインテル・ミラノでセリエA、21年加入のパリSGでフランス1部優勝に貢献。17歳で両親の祖国モロッコでA代表デビュー。国際Aマッチ出場59試合8得点。1メートル81、65キロ。

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