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日本代表・町野、鈴鹿・カズのエール響いた 三重県魂で伊賀を県を日本全土を盛り上げる

[ 2022年11月14日 04:20 ]

ヘディングシュートを放つ町野(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 日本代表は12日、ドーハでの練習2日目を実施した。J3クラブ経験者として初のW杯出場となるFW町野修斗(23=湘南)はFW三浦知良(55=JFL鈴鹿)が12日の試合で決めた55歳259日の最年長弾に感嘆。三重県つながりのレジェンドから送られたエールを力に変え、国内組として3大会ぶりのゴールを目指す。

 キングカズの「頭魂弾」が町野の心を揺さぶった。23歳の出身地、三重で55歳のカズが決めたゴールは映像を通じてチェック。「刺激ですね。やっぱり(得点の)嗅覚は凄いと思った」。大舞台を前に、自然と気力が湧き上がってきた。

 町野は“伊賀者”で有名な三重県伊賀市出身。サッカー界の生きる伝説からは「鈴鹿では“三重を盛り上げてください”と声を掛けられた。2人(浅野と町野)にも三重を盛り上げてほしい」とエールを送られた。それを伝え聞くと「伊賀を盛り上げているつもりなんですけど、三重県という大きな範囲は盛り上げられてない」と照れ笑い。「お会いしたい、めちゃくちゃ」という憧れの存在からの言葉を胸に、強豪国のゴールを必ずこじ開けることを誓った。

 J3クラブ経験者としてW杯出場は初。得点すれば02年日韓大会の稲本潤一(22歳)に次ぐ史上2番目の若さで、国内組としては10年のFW岡崎慎司とMF遠藤保仁以来、3大会ぶりだ。出身地にちなんでゴール後のパフォーマンスは忍者ポーズ。伊賀の忍者といえば、「本能寺の変」の直後に徳川家康の帰路を助けたという逸話もある。

 主君の悲願成就は忍びの者の喜びでもある。“ドーハの悲劇”を知るカズからの言葉を胸に、自らのゴールで森保監督を8強以上へと導いて“ドーハの歓喜”に変える。

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2022年11月14日のニュース