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熊本、J1昇格逃すも希望のドロー 最後はポストに嫌われ、大木監督「サッカーの神様がいなかった」

[ 2022年11月14日 06:00 ]

J1参入プレーオフ決定戦   熊本1─1京都 ( 2022年11月13日    サンガS )

<J1参入プレーオフ決定戦 京都・熊本>J1昇格を逃し、肩を落とす熊本イレブン(撮影・後藤 大輝)
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 熊本は京都と1―1で引き分け、J1昇格を逃した。後半23分に右CKからDFイヨハ(24)が頭で同点とし、猛攻を仕掛けたが及ばなかった。熊本は今季J3からJ2に復帰。リーグ4位からJ1参入プレーオフでも進撃したが、J1目前で力尽きた。

 J1への扉はこじ開けられなかった。熊本イレブンは試合終了とともにがっくりとピッチに崩れ落ちた。ただ、格上の相手から来季につながる1点をもぎ取り、勝ち越しを狙って攻め続けた姿に大木監督も「最後まで諦めなかったのが良かった」と称えた。

 昇格には勝利のみの状況下で迎えた1―1の後半47分。CKからの最後の勝ち越しチャンスで平川が2度放ったシュートは、相手の顔面ブロックと、ゴールポストに阻まれた。指揮官は「最後入っていれば。今日はサッカーの神様がいなかった」と無念を口にした。

 前半39分に先制点を許したが、徐々に反撃。後半からは持ち味のパスがつながり今季表現してきた攻撃的なサッカーを取り戻し何度も相手ゴールに襲いかかった。

 J3からの復帰1年目。躍進を支えたチームの核・河原はイヨハの得点をアシストも「悔しい。プレスに引っかかるところもあり自分は全くダメだった」と厳しい。それでも相手と「そんなに差はない」と手応えも感じ「今年1年、全員が成長できた凄く楽しいシーズンだった」と充実感も口にした。

 若い選手たちが才能を伸ばした熊本。平川は「こういう舞台を経験してもっと上に行きたいと思った。自動昇格を目指すチームにならないと」と、さらなる高みを見据えた。(村田 有子)

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2022年11月14日のニュース