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Sブリュージュ・綺世、3戦連発!代表同僚・シュミットから奪った決勝ゴール 絶好調キープでカタールへ

[ 2022年11月14日 04:00 ]

ベルギー1部   セルクル・ブリュージュ1ー0シントトロイデン ( 2022年11月12日 )

<シントトロイデンvsセルクル・ブリュージュ>攻め込む上田(右)
Photo By 共同

 ベルギー1部セルクル・ブリュージュの日本代表FW上田綺世(24)が12日、アウェーのシントトロイデン戦で1―0の勝利に導く決勝ゴールを決めた。今季リーグ戦7点目で、9日のカップ戦と合わせて公式戦3試合連発となる。万能型ストライカーがW杯カタール大会開幕を前に調子を上げている。

 好調ぶりを見せつけるかのようなゴールシーンだった。後半24分、味方が出した縦パスがDFラインの背後に抜けてきた。上田は相手DFよりも一瞬早く反応すると、DF2人の間に割って入りボールを追いかけて爆走。DFに引っ張られながらも振り払って右足ワンタッチで蹴り込んだ。

 日本代表のチームメートでもある相手GKシュミットから値千金の決勝点を奪い「ワンチャンスをものにしようと準備していた」と胸を張った。

 ニアサイドを打ち抜いた正確なシュートを、クラブ公式サイトは「シュミットに(セーブの)チャンスはなかった。日本の狙撃兵は、彼に対する評価に応えた」と独特の表現を使って絶賛した。

 2トップの一角で先発し、ペナルティーエリア付近で動き回った。前半20分には左クロスに合わせてゴール前に走り込み右足で合わせた。シュートは右ポストの外にわずかに外れたが、体の切れ、得点感覚は抜群だった。

 チームは1―0で逃げ切り、公式戦3連勝。勝利の立役者となった上田が終了間際にベンチに退く際には、観客席から拍手が湧き起こった。

 カップ戦を含め最近7試合で6得点と勢いに乗ってカタールに向かう。長身でポストプレーをこなし、シュート力、スピードも備えた万能型ストライカーへの期待は膨らむ。自身初の大舞台を控え、上田は「今日は自分の中で大事な試合だった。これからはW杯に向けてやっていきたい」と前を向いた。

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