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横浜FC、1年でJ1返り咲き 2―3敗戦も2位確定 長谷川主将「苦しい時期をみんなで乗り越えた」

[ 2022年10月17日 05:02 ]

明治安田生命J2第41節第2日   横浜FC2-3金沢 ( 2022年10月16日    ニッパツ )

<横浜FC・金沢>記念写真に納まる横浜FCイレブン(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J2リーグは各地で8試合が行われ、横浜FCが四方田修平監督(49)の下でJ1復帰を決めた。ホーム最終戦では金沢に2―3で敗れたが、先にキックオフを迎えた岡山が敗れたため、試合前に自動昇格圏内の2位以内が確定。勝ち点は77にとどまり、4差で首位に立つ新潟の優勝が決まった。

 横浜FCが1年でJ1に返り咲いた。クレーベの2発の追い上げも実らず白星は逃したが、年間の総合力で昇格を確定させた。「苦しい時期をみんなで乗り越えて、バラバラにならずにやれた結果が昇格という結果になった」と主将のMF長谷川。花火が昇格を彩った。

 J2に降格した昨季から監督も選手も強化部も入れ替わった。13戦無敗で首位を快走した序盤から一転、他からの分析が進むと苦戦した。ただ、選手層はJ2屈指。波のある時期には選手が戦い方の工夫を提案し、誰もが人間性を認める四方田監督が懐深く受け入れて結果につながったこともあった。

 3試合勝利がなく迎えた9月18日の甲府戦。クラブハウスでの試合前のミーティングに、ベンチ外の中村俊が駆けつけた。「この状況は逆に成長できる。楽しみながら緊張感を味わって成長しよう!」。試合に出られなくても、チームを思うレジェンドの鼓舞に「みんな戦う姿勢になった」とMF武田は言う。そこから3連勝。昇格への大きな一押しとなった。

 今季就任した昼田GMは、KPI(=重要業績指標)という企業などで用いる指標を使い、開幕前の時点から優勝・昇格に必要とする数字をチームに示した。勝ち点はホーム戦「3」、アウェー戦「1」として1試合平均「2」、得点は同「2」、失点は同「1」で計算。この明確な指標があったため、チームは低迷した時期にも動じずにいられた。MF山根、FWマルセロ・ヒアンら夏の的確補強も実り、昇格という最大の目標を達成。中村俊の引退に最高の花を添えた。

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2022年10月17日のニュース