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“異常事態”の川崎Fは浦和に1―3で敗戦 3人のベンチ入りGKは出場せず

[ 2022年7月30日 20:59 ]

明治安田生命J1   川崎F1─3浦和 ( 2022年7月30日    埼玉 )

<浦和・川崎F>前半、浦和・松尾にゴールを決められガックリの川崎F・レアンドロ・ダミアン(左)と脇坂(右)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグの8試合が各地で行われ、新型コロナウイルス陽性者が相次いだ川崎Fは、敵地の浦和戦に1―3で敗れた。ベンチは7人に満たない5人。うち3人をGKが占めるのはJリーグ史上初の異常事態となった。

 鬼木監督は「スクランブルになったとしても何が何でも勝つんだという強い気持ちを出すことが大事」と話していたが、異例の事態は結果に響いた。交代要員が少ないことによるペース配分の難しさからか、入りから守勢に回り、4分で失点。17分で2点差に突き放された。それでも後半31分にDF橘田が倒されて得たPKをFW家長が決め、意地は見せた。

 ベンチ入り5人は、06年に規定が7人となって以降最少タイの人数。フィールドの選手はDF山村とFW宮城のみで、3人はGKが占めた。そのうち安藤と早坂はフィールドプレーヤーと一緒にアップし、ベンチではフィールドプレーヤー用のユニホームを着て待機。異常な光景だった。

 Jリーグ規定ではGK1人を含む13人がいれば試合は開催に至る。クラブは26日に1、28日に5、29日に4人の陽性を発表。今週は紅白戦も行えず、準備に支障が出た。それでも「真価が問われるとき」と前を向いた鬼木監督は後半28分に宮城を投入後、同33分にはDFの山村をFWとしてスクランブル起用。守護神を使わず交代2人で戦い切った。

 今月は6日の鳥栖戦、16日の名古屋戦が相手側の新型コロナによる事情で中止となり、9日のG大阪戦は濃厚接触者の指揮官に代わって寺田コーチが指揮。度々影響を受ける月となった。そして今後は浦和戦を皮切りにルヴァン杯も含め15日間で5試合を戦う過密日程に突入。来季加入内定者の2種登録も視野に入れながら、タイトル獲得に向けた最大の難局を乗り切っていく。

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2022年7月30日のニュース