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コロナ禍の川崎F ベンチにGK3人入れた浦和戦で敗戦 鬼木監督「問題提起のゲームになるかもしれない」

[ 2022年7月30日 22:12 ]

明治安田生命J1第23節   川崎F1─3浦和 ( 2022年7月30日    埼玉 )

<浦和・川崎F>前半、浦和・松尾にゴールを決められガックリの川崎F・レアンドロ・ダミアン(左)と脇坂(右)(撮影・西海健太郎)
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 新型コロナウイルス陽性者が相次いだ川崎Fは、敵地の浦和戦に1―3で敗れた。ベンチは7人に満たない5人。うち3人をGKが占めるのはJリーグ史上初の異常事態という中で臨んだ。

 試合後、鬼木監督は「最初の早い時間の失点でビビってしまい、最後までなかなかひっくり返すことまで持っていけなかった。こういう状況でしたけど、自分のところでもっともっといろいろできたんじゃないかと。力不足」と開始4分の失点を最も悔やんだ。

 Jリーグ規定では、GK1人を含む13人がいれば試合は開催に至る。クラブは26日に1、28日に5、29日に4人の陽性を発表。今週は紅白戦も行えず、準備に支障が出た。「練習生に来てもらったり、スタッフが入ったり、集中は非常に難しかったが、カバーしあいながらトレーニングはやっていた。毎日体調不良者が出ていたので、少しナーバスにはなっていた」。それでも、ベンチのフィールドプレーヤーが2人だけでも、Jリーグの規定に則り試合に臨んだ。

 今月は6日の鳥栖戦に続き、16日の名古屋戦も複数の感染者が出た名古屋が保健所の指導を「誤認」するなどして中止になった。鬼木監督は「自分たちがこうやってGKをサブに入れたりという状況で言うと、簡単に(試合が)延期になったり飛ぶことなのかな?という思いは当然みんなありましたし、自分自身もあった」と複雑な心境を吐露した。

 選手には、試合に臨むにあたって「今日のゲームは意図的、意図的じゃないは別にして、問題提起のゲームになるかもしれない、そういうゲームになったとしても全員で力を合わせて勝とう」と伝えていたという。「目的は勝つことなので、いろいろありましたけど、そこに集中はして入れた。ただ結果が残念なところになった」と表情を曇らせた。

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