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神戸・大迫 4戦ぶり復帰で勝ち越し弾の起点に 2得点演出で日本代表返り咲きも猛アピール

[ 2022年5月30日 05:30 ]

明治安田生命J1第16節   神戸4-1札幌 ( 2022年5月29日    ノエスタ )

<神戸・札幌> 後半、札幌のガブリエル・シャビエル(左)のタックルを受ける神戸・大迫 (撮影・後藤 大輝)
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 J1神戸は札幌に快勝し、今季2勝目を挙げた。4試合ぶりに戦列復帰したFW大迫勇也(32)が2得点を演出する活躍。コンディション不良で6月の日本代表招集は見送られ、チームも最下位のままだが“反撃のノロシ”になりそうだ。

 ピッチ内の空気、雰囲気が一気に変わった。ミス絡みで同点に追い付かれた直後の後半17分、MFイニエスタとの交代で大迫が4試合ぶりの出場。2トップの一角に入るとチームに流れをもたらし、今季2勝目に貢献した。

 1点を勝ち越した後半24分にはCKのこぼれ球をヘッド。相手DFに阻まれたが、こぼれ球をDF菊池が押し込んでチーム3点目を演出した。同29分には左サイドを突破したMF汰木のクロスに対してニアに走り込み、ダメ押しのオウンゴールを誘発。同19分の武藤の勝ち越し弾につながるFK獲得も、大迫が相手DFとの空中戦を制したのが起点だった。取材対応をしなかった大迫に代わり、武藤は「ギアを上げてくれた」と称賛。ロティーナ監督も「われわれにはトップクラスのFWがそろっている」と目尻を下げた。

 負傷によるコンディション不良で、6月に親善試合4試合を行う日本代表メンバーからは外れた。だが、この日は競り合いのうまさやゴール前での抜け目ないポジション取り、背後への抜け出しが光った。何よりチームに与える安心感は絶大。「今のままでは選ばれない」と危機感を口にするが、やはり日本屈指のストライカーであることを証明した。

 依然最下位のままだが、6月1日の天皇杯2回戦を最後に16日間は試合間隔が空く。この期間で大迫のコンディションがさらに高まってくれば、個人として目指す11月のW杯カタール大会、そしてチームの残留圏浮上も見えてくる。(飯間 健)

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2022年5月30日のニュース