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川崎F・鬼木監督 日本代表のW杯出場に言及「1人でも2人でも輩出するのは自分たちの役目」

[ 2022年3月31日 19:21 ]

川崎Fの鬼木監督
Photo By スポニチ

 川崎Fの鬼木達監督が31日、オンライン取材に応じた。20年11月から続くホームでの連続不敗は現在、05~07年の浦和、06~07年のG大阪と並ぶJリーグトップタイの25試合。4月2日の次節C大阪戦では、Jリーグ新記録が懸かる。鬼木監督は「単純にホームですので勝利にこだわることが一番重要。記録が伸びても引き分けだったら悔しいものになる。勝利を求めたい」と話した。

 約2週間のリーグ戦の中断期間では「最後の崩しの部分の正確性や中盤でのつなぐところもそうですけど、ボールをもう1回大事にしようという意識の中で取り組んでこられた」と振り返った。4月はACL1次リーグ(マレーシア)も予定され、1カ月で9試合を戦う過密日程となる。「今までゲームに全く絡んでいない選手もポジティブの熱のある練習をしてくれている」とし、「全ての選手が準備できていますし、気持ちも感じます」と力を込めた。

 “川崎F組”が多く活躍したW杯アジア最終予選についても言及した。W杯出場は日本のサッカー界にとって「凄く大事なこと」とし、「選手、スタッフの方も含めて、みんなが大仕事をやってのけたなと、感謝の思いが強い」と語った。出場を決めたオーストラリア戦では、三笘がゴールした瞬間、自宅で思わずガッツポーズをしたという。「日本の得点という意味で本当に嬉しかった」と明かした。

 川崎Fからメンバー入りした山根、谷口についても「よくやってくれたなと思う」と称賛した。山根はオーストラリア戦のピッチに立って先制点をアシストし、谷口はオーストラリア戦こそ控えに回ったが、前回の中国戦、サウジアラビア戦では完封勝利に貢献した。「あのプレッシャーの中で素晴らしい結果を残してくれた。海外組、国内組で分けて話したくないが、彼らは国内ではやるべきことをやれば結果を残せることを示してくれた」とし、チームに合流した2人には「いろんな海外組から刺激を受けるのもそうだが、自分たちも刺激を与える立場になってほしい」と伝えたことを明かした。

 オーストラリア戦後には“川崎F組”の選手たちが集まった写真撮影の際に「鬼さん」とコールする姿があったと報じられた。記事を見てそのことを知ったという指揮官は「嬉しいですし、ちょっと気を遣ってくれたのかなと」と笑い、「日本代表の力になれる選手を1人でも2人でも輩出するのは自分たちの役目だと思っているので、川崎Fなどは関係なく、みんながW杯に向けて力を集結できればいい」と日本代表の明るい未来を願った。

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2022年3月31日のニュース