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ロベルト・カルロスが英国の草サッカーで“現役復帰” 試合後はパブで乾杯

[ 2022年3月5日 22:23 ]

草サッカーチーム「ブル・イン・ザ・バーン・ユナイテッド」の一員としてプレーするロベルト・カルロス氏(AP)
Photo By AP

 サッカーの元ブラジル代表DFでレアル・マドリードなどで活躍したロベルト・カルロス氏(48)が1日限りの“現役復帰”を果たした。複数の地元メディアによれば、英国シュルーズベリーの草サッカーチーム「ブル・イン・ザ・バーン・ユナイテッド」が5ポンド(約760円)の慈善くじで同氏の“使用権”を当て、4日に行われた地元のライバル「ハーレスコット・レンジャーズ」との試合で権利を行使。100人程度の観衆の前でプレーした。

 現役時代に比べて体重が増し、膝に問題を抱えている様子のレジェンドは前半途中からMFとして出場。ボールタッチは限られ、一度はベンチに下がったものの、後半にもPKキッカーとして出場してゴール右下に蹴り込んだ。

 出場は計9分にとどまり、試合も3―4で敗れたものの、W杯1回、欧州チャンピオンズリーグ3回、スペイン1部4回の優勝歴を誇るスーパースターに周囲は大満足だ。

 チームの監督兼GKに慈善くじ参加を勧めたというリアム・トゥラルさん(29)は「我々にとって、これ以上のことはあり得ない。彼のような選手とプレーするのはアマチュアにとってプロになることの次にうれしい」と笑った。カルロス氏にタックルを見舞った相手FWライアン・ケニーさん(30)は「生涯で唯一の機会だからね。試合のことを聞かされて休みを取った。7歳の息子に“ロベルトと試合をするんだ”と言ったけど、信じていなかっただろうな。素晴らしい1日だったよ」と振り返った。

 カルロス氏は滑りやすいピッチで終了間際にPKを任された際は不安を感じたというが「イングランドのファンは素晴らしかった」と満足げ。1日限りのチームメートとは試合後のパブでビールジョッキをかわし、親交を深めたという。

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