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川崎F 逆転暫定首位!王者の底力だ スーパー杯の雪辱 “代役の代役SB”塚川が山根V弾呼ぶ

[ 2022年3月3日 05:30 ]

明治安田生命J1第10節   川崎F2―1浦和 ( 2022年3月2日    等々力 )

<川崎F・浦和>後半、ゴールを決め喜ぶ川崎F・山根(右)(撮影・西海健太郎)
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 明治安田生命J1リーグは2日、ACL出場チームによる2試合が行われ、川崎Fが浦和に2―1で逆転勝ち。0―1の後半17分にFW家長昭博(35)、同19分にDF山根視来(28)が立て続けに得点。先月12日の富士フイルム・スーパー杯で敗れた相手に雪辱を果たし暫定ながら首位に立った。

 底力を見せつけた。スーパー杯で完敗した相手に粘りの逆転勝ち。決勝点を決めると、山根は一目散に仲間のいるベンチに走った。ゴールの瞬間、拳を強く握った鬼木監督は言った。「全体として、“何が何でもこういうときこそ勝ってやろう”という意志が感じられた」。浦和にも、そしてアクシデントにも王者が打ち勝った。

 前節の鹿島戦で2試合連続ゴールを決めたFW知念、そして初先発で初得点を決めた左サイドバック(SB)の佐々木が体調不良でベンチ外。その状況で、代えの利かない左SBの登里が前半26分に負傷交代した。代役の塚川はアンカーが本職。左SBは練習でも入ったことがなかった。

 交代後から5分後に塚川が与えたファウルからFKで失点。0―1で迎えたハーフタイム、鬼木監督は選手に伝えた。「悲観する内容じゃない」。相手より劣っているのではなく、自分たちのミスから後手の状況。攻撃の狙いを徹底すれば覆せる勝算があった。塚川も「やるしかない」と腹を据えた。後半17分、CKから家長のヘッドで同点。迎えた同19分、決勝点は、球際で競り勝った塚川のパスを起点に生まれた。

 塚川のパスを受けてドリブルで突き進み、正確な横パスで決勝点をアシストした脇坂は「3連覇を目指しているので、絶対に連勝しないといけない。気持ちが一つになれてホームの後押しを受けて勝てたのは次につながる」とうなずいた。苦境をはね返しての2連勝。王者がまた一つ勝負強くなった。

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